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欧州蹴球文化探訪 ベルギーの光と闇 第十二話 バスクとエーゲ海の壁

 冒頭に述べておくと本話の《闇》はベルギーではない。過去の欧州蹴球文化探訪の中からアングルを修正した。

 2009年9月のELグループステージ第一節、ディナモ・ザグレブ戦はロメル・ルカクにとってUEFAコンペティションのデビュー戦。2-0の勝利に1アシストで貢献している。

 そして2009年10月1日コンスタンツ・ヴァンデン・ストックスタディオンでアヤックスを迎え撃った。

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【コンスタンツ・ヴァンデン・ストックスタディオン】

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 このシリーズは第一話アムステルダムで催されたフューチャーカップでホストチームのアヤックスが優勝。マルティン・ヨルから優勝杯が、ルイス・スアレスからゴールデンシューが手渡される光景を、U17RSCアンデルレヒトの選手がながめる写真から始まった。今回はその半年前のトップチーム対決にまで遡る。(※U17は別ブロックに組み込まれた為両チームは直接対決していない)

 マルティン・ヨルを新監督に迎えたアヤックスは4-4-2に。スアレスの相棒にパンテリッチを獲得。

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 運動量と身体能力に秀でたアフリカ人=カメルーン代表のエヨング・エノーをアンカーの位置に固定、最終ラインのベルギー人コンビは前年開幕時のフェルマーレンからトビ― が引き継いだ。

 一方アンデルレヒトも4-4-2。マティアス・スアレスとツートップを組むのがロメル・ルカク。16歳で得点王に輝くその怪物の資質に気づいていたのはベルギー国内の一部ファンのみ。両クラブがグループステージ突破を決めていた最終節、アレナでの2ゴールよりも、この敵地でのドローの試合こそ「アンデルレヒトにルカク有り」と知らしめた印象が残っている。
 本来であればフューチャーカップに出場している年齢。現オランダ代表のダフィ・クラーセンを初めとする少年たちに混じっていたら、その突出した体格に唖然としたことだろう。

 さてアヤックス、アンデルレヒト以外にもレギュレーション変更が奏功したのか決勝トーナメント32クラブはチャンピオンズリーグに劣らぬ豪華な顔触れが並んだ。国別最多はドイツの4、首都ベルリンのヘルタ、第二の都市ハンブルグ同じく自由都市のブレーメン、当時長谷部誠も所属していたヴォルフスブルグ。スペインも二巨星に次ぐ首都アトレティコマドリー、南のヴァレンシア、ヴィジャレアル、北のビルバオと各地方の強豪が四つの椅子を占める。次いで三クラブがエントリーした三カ国は、ロンドンからダークホースのフルハム、マージーサイドの赤青二強が名を連ねたプレミア組。オランダはPSVとこのシーズンのエールディビジを制するトウェンテがフェイエノールトに変わった新御三家。セリエAからはユヴェントスとASローマ。一方の雄ラツィオはグループステージでザルツブルグの後塵を拝しての落選。

 イスタンブールのガラタサライとフェネルバフチェ、リスボンからベンフィカとスポルティング、アテネのパナシナイコスにFCコペンハーゲン。見事な程に欧州主要国から首都もしくは最大規模の都市(トルコのイスタンブール)がクラブエンブレムをトーナメント表に散りばめている。唯一の例外と言えるのが、フランスのオリンピックマルセイユとリール。しかしパリサンジェルマンがオイルマネーに買収される以前、つまりフランスのフットボールの首都はマルセイユとまだ呼ばれていたので納得。この面子で大会が盛り上がらないわけがない。

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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