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高校サッカーとJユースが共存する日本。欧州との育成の違いとは?

日本プロサッカーリーグであるJリーグが開幕して、今年で25年目になる。

現在、日本代表の選手の多くがドイツ、イタリア、イングランド等の各国の欧州リーグで活躍している。

そして、日本も欧州もプロクラブは、選手を育成する下部組織を持っている。

日本には、Jリーグの下部組織だけなく、学校の部活動としてサッカー部がある。今回は、日本と欧州の育成について、高校年代を中心に書いていく。

ヨーロッパにはない「高校サッカー」

日本の高校にはサッカーだけに限らず、当たり前のようにクラブ活動がある。

日本には、高等学校だけでも、全国で5000校以上もある。その中でサッカー部は男子だけで、約4100校もある。しかし、欧州には、日本の高校サッカーのように、部活動はない。欧州のサッカーは、地域のクラブチームが一般的である。もちろんその中に、ACミランやバイエルンミュンヘンなどプロのクラブの下部組織含まれる。

もちろん、日本にも地域のサッカークラブは多く存在する。しかし、今までの日本では、サッカーなどのスポーツが学校教育の一環として行われているのが当たり前であった。

日本と欧州でプロサッカー選手になる方法の違いとは?

日本でプロサッカー選手になる方法は、Jクラブの下部組織に入団して結果を残すことで、プロであるトップチームに昇格するのが1つの方法である。他には、高校や大学の部活動で、全国大会や選抜などで活躍し、スカウトの目に止まり、オファーを受けて入団する方法もある。

一方、欧州でプロサッカー選手になるには、プロクラブの下部組織へ入団して、プロのトップチームに昇格してプロになるのがほとんどである。アルゼンチン代表のスター選手であるリオネル・メッシも13歳でバルセロナの下部組織に入団した。そこで結果を残し、バルセロナのトップチームでプロとなった。

メッシだけでなく、イタリア代表のマリオ・バロッテリもインテルの下部組織出身でインテルのトップチームでプロデビューを果たしている。

稀に、プロテストを受けて入団する選手もいるが、その場合は各国1部リーグではなく、2部や3部のチームとなるケースが多い。

日本では、Jリーグの下部組織に入れなかった(セレクションに落ちた)選手達が学校の部活動に入るケースが多い。近年、高校サッカーに憧れ、Jリーグクラブの下部組織を蹴って、高校のサッカー部を選ぶ選手もいるが、未だに高校サッカーはJクラブの下部組織を漏れた選手の集まるイメージがある。

欧州にはない高校サッカーとJユースの共存。そのメリット、デメリットとは?

メリットは、Jリーグクラブの下部組織に入れなくても、プロ選手になれる可能性が欧州より高いことにある。日本では、毎年100人前後のJリーガーが誕生している。

そのうち高校サッカー部出身の選手も十数人含まれる。残りは、Jユースのチームと大学のサッカー部からJリーグに入団する選手である。

Jリーグのユースチームに漏れても、高校サッカーで急成長する、「掘り出し物」の選手も出てくることがあるのは、日本ならではだと思われる。

一方、欧州では、1部リーグのチームに入団するのは、基本的に各クラブの下部組織

組織からトップチームに昇格する方法しかない。プロテストを実施しているクラブがあっても、受かる確率はごくごく僅かである。

では、ユースと高校サッカーの共存のデメリットは何であるか?

デメリットは、高校サッカーは学校の「部活動」であるため、サッカーが専門の先生先生がいるとは限らない。そして、部活動の顧問の先生は、学校の教員であることがほとんどであるため、職員会議等の事情で不在になることもある。