横澤 悦孝

Foot ball Drunker 〔122〕visiting 『 Mewa Arena 』マインツ / ドイツ

白熱するブンデスリーガ残留争い ◇◇◇◇2012-13シーズンから11連覇していたバイエルンの一強支配に幕を閉じたブンデスリーガ。クライマックスへと突入した残留争いも興味深い。21日の第30節フライブルク-マインツ戦。残留争いから抜け出したいマインツは直近の四試合を3勝1分と好調をキープ。

Foot ball Drunker 〔121〕visiting 『Stadion Gdańsk』グダニスク / ポーランド

ポーランド最大の都市は風の街 ◇◇◇◇ポーランドの首都はワルシャワ、では「ポーランド最大の都市は?」と聞かれた事がある。答えに詰まってしまったが、ユーモアのセンスがある方は"シカゴ"と答えるらしい。なるほど。アメリカ合衆国総人口三億三千万の3%、1千万人がポーランド系。その二割はミシガン湖からの強い季節風で別名“風の街”と呼

Foot ball Drunker 〔120〕visiting 『Spartak Stadium』モスクワ / ロシア

ブヌコボ空港 モスクワ市内とメトロで繋がる◇◇◇◇イスタブール空港の到着案電光掲示板を撮影したのは先月。一番下に表示されたターキッシュ エアラインズ420便はモスクワのブヌコボ空港から四時間のフライト。欧州航空会社に対するロシア領空内の飛行制限が続く中、唯一モスクワ便が運航されているEU加盟国がトルコ。シェレメチェヴォ、ドモジェドヴ

Foot ball Drunker 〔119〕visiting 『Estádio do Bessa XXI』ポルト/ ポルトガル

緑のワインと蟹挟 ◇◇◇以前の職場同僚から「飲み食い」のリクエストが届き久しぶりにポルトガル料理店を予約。この日初対面となる元同僚姉とツーショット。筆者と同年齢の酒豪。カバー写真でリスボアカードを手にしている女子大生は、その元同僚の娘さん。つまり写真隣のお姉さんからすると姪っ子になるのだが、性格込みで母親よりも似ている気がする。元

Foot ball Drunker 〔118〕visiting 『Rat Verlegh Stadion』ブレダ / オランダ

懐かしくも色褪せない妙技 クライフターン ◇◇◇◇南野拓実:Takumi Minamino【1995年1月16日生】のプレーが話題になった先週7日のレンヌ戦。まずクライフターンで躱すと次はダブルタッチで抜き去りゴール前へのラストパス。見事な個人技に日本のメディアでも“クライフターン”の七文字が並んだから懐かしさも一入。 本

Foot ball Drunker 〔117〕visiting 『Stade Dominique Duvauchelle』クレテイユ / フランス

フランスでは すべてがナシオナル ◇◇◇◇以前このサイトの運営会社Orfoolの新井氏から教育関連の記事をリライトを依頼され、任せてくださいと胸を叩き短時間で仕上げてみたが、基の原稿があまりにも浅く面白くなくかったので、一歩踏み込み持論を展開したら最早原形を留めてはおらず結局クライアントからはボツの宣告。リライトの域を越えてし

Foot ball Drunker 〔116〕visiting 『Štadión Sihoť』トレンチーン / スロバキア

見上げれば古城 歴史と現代が交差する空間 ◇◇◇スタジアムのピッチから見上げれば文化遺産に指定されるこの街のランドマーマクが目の前に。ローマ帝国軍は179年ヴァーフ川を臨む岩山の上に城砦を築き、領地最北端であることを示た。1241年のモンゴルの欧州侵攻。神聖ローマ帝国、ポーランド王国、ドイツ騎士団など欧州連合軍で迎え撃ったものの歯

Foot ball Drunker 〔115〕visiting 『Niedersachsenstadion』ハノーファー / ドイツ

ハノーファーのエースタライヒャー◇◇◇◇コロナ禍を挟んで三年ぶりとなった昨年の親子二人旅。乗客もスタッフも気の毒に思える程、成田空港国内線は異常な混み具合。松山空港に着いたらレンタカーを借りる手筈。

Foot ball Drunker 〔114〕visiting『Estadi Montilivi』ジローナ/ スペイン

欧州の穴場 カタルーニャ伝説の古都◇◇◇◇フランスと隣接したスペイン·カタルーニャ自治州は文化·芸術において、その独自性が際立つ。まだバルセロナのエル·プラット空港に乗り入れしていないライアン航空機が着陸したのはジローナのコスタブラバ·ブラバ空港。リムジンバスの乗車券は,バルセロナではなくジローナ駅行きを購入。バルセロナから足を延ばす日本人観光客は少ないかもしれないが、

Foot ball Drunker 〔113〕visiting『Stadion Partizan』ベオグラード/ セルビア

戦火のウクライナ代表 涙の本選出場◇◇◇◇待ちに待ったUEFA欧州選手権予選プレーオフ。 パスBではボスニア·ヘルツェゴビナ代表を破ったウクライナがイスラエルを下したアイスランドに逆転勝ち。母国が軍事侵攻に晒される現在、恐るべきモチベーションが勝因か。一方ズマイェヴィを率いたサボ·ミロシェビッチ:Savo Milošević【1973年9月2日生】。10月に就任初戦のリヒテンシ

Foot ball Drunker 〔112〕visiting『Stadion Partizan』ベオグラード/ セルビア

ハディッドの遺作は巨大空港とスタジアム◇◇◇◇日本の新国立競技場は白紙撤回となったがFIFAワールド杯で日本対クロアチア戦が開催されたカタールのアル=ワクラのアル·ジャヌーブ·スタジアムは故ザハ·ハディッドZaha Hadid【1950年10月31日生-2016年3月31日没】の設計。彼女が設計した北京大興国際空港で久しぶりに本場の中華料理と純生麦酒に舌鼓を打つ。2019年開業の新空港

Foot ball Drunker 〔111〕visiting『Stadio Georgios Karaiskakis 』ピレウス/ ギリシャ

ピレウスの青空とコントラストを成す赫耀のスタジアム◇◇◇◇待ちに待ったUEFA欧州選手権2024の予選プレーオフ。敵地でのPK戦の末、まさかのギリシャ敗退。そしてジョージア初出場の劇的な結末。この試合は前のカザフスタン戦に続きソティリス·アレクサンドロプロス:Sotiris Alexandropoulos【2001年11月26日生】が負傷で招集を見送られている。20

Foot ball Drunker 〔110〕visiting『 Jan Breydel Stadion 』ブルッヘ / ベルギー

ピッチサイドに硬い表情のマタイセン◇◇◇◇昨日は23日国際気象デー。クラブ·ブルッヘでは23は永久欠番とされる特別な数字。日本では僅かに降る雨を涙雨と表現するが、このスタジアムは本物の涙で溢れた日あった。前回に続きヤン·ブレイデル·スタディオン。前回のカバー写真がグラスにビールなら今回はビールのお供フリッツ。クラブ·

Foot ball Drunker 〔109〕visiting『 Jan Breydel Stadion 』ブルッヘ / ベルギー

ブルッヘの街が真っ赤に炎上した夜◇◇◇◇昨日ロシアの首都モスクワ北西郊外にて発生した銃乱射事件。イスラム国が犯行声明を発したが、死者133人を含む死傷者三百人超えの大惨事には疑問符がつく。人口こそベルギー国内六番目ながら橋と運河の狭間から北方ルネサンス文化が開花したブルッヘは“古都の風情”を漂わせる。カバー写真のブルッグス·

Foot ball Drunker 〔108〕visiting 『Başakşehir Fatih Terim Stadium』イスタンブール/ トルコ

制服が瀟洒なターキッシュとアリタリア◇◇◇◇今でこそリラといえばトルコの通貨だが、€に変わるまではイタリア。ローマからイスタンブールは、陸路にして2,200キロ。民族も言語も異なる両国の通貨単位が同じだったのは未だ謎のまま。ラテン語で天秤を意味するlibraが語源ならば、19世紀半ば~20世紀初頭に西欧の言語を取り入れた“新オスマン

Foot ball Drunker 〔107〕visiting 『AEK Arena – Georgios Karapatakis』ラルナカ / キプロス

女神の島 楽園のスタジアム◇◇◇◇地中海の海洋国家キプロスの人口は125万人。美と豊穣の女神生誕の地として知ら最東端のEU加盟国は欧州の中でも一際趣を異にする。主幹産業の観光は同国経済の約18%を占めている。このビーチは島の西側。東側の商業港湾都市ラルナカもパームツリーが並びリゾート気分を多少なりとも味わえた。

Foot ball Drunker 〔106〕visiting 『Stadio Alberto Picco 』ラ·スペツィア/ イタリア

ラ·スペツィア湾の港町で磨かれるギニア湾からの原石他の競技ではあまり聞かないサッカー用語でお馴染み“Malicia:マリーシア”。ポルトガル語をずる賢さなどと和訳しているが、イタリア語のスペルだとMalizia。日本語では〇でもラテン語のマルは×。2月27日のコパ·デル·レイ=スペイン国王杯の準決勝第で久保建英:Takefusa Kubo【2001年6月4日生】は古巣マヨルカとホー

Foot ball Drunker 〔105〕visiting 『Stadio Alberto Picco 』ラ·スペツィア/ イタリア

リグーリアの港町で遭遇したのは丸焼きにされた豚◇◇◇◇「フィレンツェで最も美しいのはマクドナルドです。」の迷言を残したのは、ポップアートの巨匠 アンディ·ウォーホル:Andrew Warhola【1928年8月6日生-1987年2月22日没】。トリノからフィレンツェに向かう列車の窓から海岸線を眺めてもビーチを目にするのは稀で、断崖絶壁ばかり。都市国家時代から紡いだ歴

Foot ball Drunker 〔104〕visiting 『Tynecastle Stadium 』エディンバラ / スコットランド 

スコットの街は今日も曇り空◇◇◇◇数多くの絶景が点在する欧州でも一際、エディンバラの情趣溢れる朝焼けは忘れ難い。今の季節、空気が乾燥している日本ではオレンジ系の朝焼けを目にする回数も増えるから早起きは三文の徳。英国でも特に曇りの天候が多いスコットランド。偏西風が海上の水蒸気から生み出す雲が、見事なパープルからバイオレット色に染まるカンバスに。青と赤、相反する色が混ざることで新たな色彩が

Foot ball Drunker 〔103〕『Stadion im Borussia Park』メンヒェングラートバッハ / ドイツ

1995年 U25日本選抜のデンマーク遠征◇◇◇◇◇卵が先か鶏が先か。AFCアジア杯決勝はヨルダンとの中東対決となり大いに盛り上がる中、開催国カタールの連覇での閉幕を迎えた。筆者は初戦シンガポール戦、日本代表名波浩:Hiroshi Nanami【1972年11月28日生】コーチが旧師との再会で見せた笑顔でお腹いっぱい。地上波中継もないのだからこの試合でいち早く燃え尽きた。放映権料の高騰