元UEFA会長ミシェル·プラティニ:Michel Platini【1955年6月21日生】がその人。’15年のFIFA会長選での妨害を主張。十一年前FIFAは長期間に渡っての汚職が発覚して複数の幹部が逮捕される大騒動の真っ只中。当時会長のヨーゼフ·ブラッター:Joseph Blatter【1936年3月10日生】は辞任に追い込まれこそしたものの辛うじて逮捕だけは免れている。当時圧力をかけて権力の座から引きずり下ろしたのがプラティニだった。
プラティニに噛みつけるのは赤い悪魔のあのひとぐらいのもの
◇◇◇◇◇
欧州でのプラティニ政権発足は2007年。それまでの強豪国に偏るUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の流れを緩和させ拡散化させるマニフェストを掲げた。ランク上位国の出場枠の削減は、国内リーグの競争力向上に繋がると評価していた筆者は親プラティニ派。
それに対してCL出場枠を四から三に削減されるイングランドで、真っ先に改革案反対を唱えたのが当時六十五歳のアレックス·ファーガソン:Sir Alex Ferguson【1941年12月31日生】。マンチェスター·ユナイテッドの指揮を執る名将だった。
◇◇◇◇◇

◆◆◆◆◆
第百七十四話は、ワルシャワ国立競技場。第二次大戦でナチスに破壊されてから既に七十年。廃墟から復興再建されたワルシャワの街並みは美しいが、“北のパリ”と呼ぶのは大袈裟な気もする。
ヴィスワ川の辺に聳える五万八千人収容のスタディオン。歴史上初となる東欧(旧共産圏)でのUEFA欧州選手権:EURO2012の会場は2011年11月に完成した。工事期間中のトラブルが続き果たして開幕に間に合うのかとプラティニも冷や汗をかかされた。開催国を決定する理事の投票が行われたのは、2007年4月18日ウェールズのカーディフにて。クロアチア·ハンガリーの共催、ウクライナ·ポーランドの共催、そして大国イタリアでの単独開催が候補に。UEFA会長に就任したばかりのプラティニ新会長は、公約に掲げたとおり東欧を猛プッシュ。
ウクライナ·ポーランドが有効投票十二票のうちの八票を獲得し本命イタリアは四票で敗れた。