ドイツ国内便はイラン情勢で運休 イランとNATOの鍵を握るのはトルコ
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前回ルフトハンザ航空のストライキにふれたら昨日、あらあらと思うニュースが飛び込んできた。イラン情勢による燃料価格の高騰を理由に今後半年半年間で合計二万便を運休すると発表した。
東京からの発着便な問題ないと思われるが、欧州内の近距離路線は採算が取れないから致し方ない。世界の目はホルムズ海峡に注がれている。北大西洋条約機構加盟国によるワシントンD.C.サミットが開催されたのは一昨年。トルコ議会がスウェーデンのNATO加盟を承認したから、翌月唯一の反対派になってしまったハンガリーも渋々首を縦にふりFIFAワ-ルドカップ本選と同じ32カ国に。当時はそう思ったがその時既に48カ国への拡大は決まっていた。
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先月末イランから発射された弾道ミサイルがトルコ領空へと飛来し、其れをNATOの防空システムにより計四回迎撃したとの報道。イラン側は関与を否定し、トルコ抗議しつつも、直接の対立は回避した。トルコ国内のNATO施設を狙ったものとなるとウクライナ侵攻に続き、中東の紛争にNATO加盟国が巻き込まれるから余談を許さない。今更ではあるが1950年代の朝鮮戦争で韓国·アメリカとの共闘で評価されていたからNATO加盟はスムーズ。但し欧州連合(EU)の一員ではないし、当然ユーロ圏=通過同盟外なのでトルコリラを用いている。
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二十四年ぶりのワ-ルドカップ 大半を占めるのは国内組
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そんなトルコが何の躊躇いもなくこのコラム連載に登場するのは協会がUEFAに加盟しているから。しかしサッカーに興味がない方からすると欧州なのかアジアなのか、更にはどちらでもないのか疑問に思われたとしても不思議ではない。イスラエルもカザフスタンもUEFA圏、豪州もAFCに引っ越しているからサッカー界の地域分けは、必ずしも世間一般の認識と一致しない。FIFAワールドカップ(WC)2026欧州プレーオフC組の決勝。二十四年の歳月を重ね、日韓大会以来となる三度目のW杯出場を決めたからトルコ国内は大盛り上がりのはず。考えだけでも些か怖い。WCとは縁が薄い一方でもうひとつのメジャー、UEFA欧州選手権に目を向けると04年は敗退したが08年は三位の好成績を残している。
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’16年のフランス大会は予選を突破してグループリ-グで敗退。新設されたUEFAネーションズリーグ(UNL)で、トルコ代表がでスウェーデンに1-0で敗れ、リーグCへ転落したのは2018年。この試合結果を根に持ってNATO加盟に反対していたわけではない。たぶん。第二回大会はフォーマットが変わり再びリーグB参戦するもハンガリー、ロシア、セルビアの後塵を拝しての降格。初の複数国共催大会となるのEURO21も予選を通過して本大会はグループリ-グどまり。UNLでリーグBへと戻ってきたのは前回(24年)大会。復活の狼煙を上げたのが一昨年EURO24ドイツ大会。オーストリアとのラウンド16に2-1で勝利して十六年ぶりとなる八強進出を果たした。それにしてもチェコ戦で途中出場二人、ベンチで控えの一人も含め計十一人に黄色紙の警告が提示されたからトルコらしい。チェコ戦では残り15分でピッチイン。アディショナルタイムにカウンターからのゴールでベスト16進出の立役者になったジェンク·トスン:Cenk Tosun【1991年6月7日生】が日本で話題になる。