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J1リーグ第29節 柏レイソルVSガンバ大阪 ~またも”太陽”の影になった蒼黒

 69分、丹羽が最終ラインから浮き球パスを送ると、宇佐美が華麗なヒール落として即座に前へスプリント。今野のスルーパスを引き出し、GKと1対1に。
 しかし、宇佐美がGKを交わそうと左に持ち出して放ったシュートはGK桐畑がビッグセーブ。こぼれ球を自ら拾った宇佐美が、DFを交わしてのシュートも外れて決定機を逸しました。

 76分にはパトリックの落としから今野→遠藤と繋いでのシュートも外れ、77分にも速攻からパトリックが右サイドで起点を作ってサポートしたフリーの大森へお膳立て。しかし、シュート体勢が崩れてコレも外すと徐々に怪しい雰囲気に。

 両サイドからの攻撃がボディーブローのように利いてきた甲斐もあり、終盤はレイソルがセットプレーも多く奪った事もあって主導権を握る。

 83分、右CKからニアでレアンドロがヒールボレーで合わせたシュートが脅かされると、その直後にも茨田やレアンドロが鋭いシュートを浴びせて来ました。

 そして90分。レイソルが左サイドでのキープから中央経由で右サイドのキム・チャンスへ。サポートに入ったレアンドロとのワンツーで右サイドを突破したキム・チャンスが速いクロス。これはガンバDF岩下のクリアで阻まれるも、そのこぼれ球は前節にも途中出場から決勝ゴールを記録していた太田の足下へ。ワントラップから離れたシュートはやや蹴り損ねた感がありながら、それがフェイクにもなって、ここ数試合で神憑り的セーブを続けていたGK東口のゴールを破り,
試合終了間際に値千金の決勝点。1-0。

 その後、岩下が激しさを間違った方向で出したタックルで退場処分となり、そのまま試合終了。

 10年ぶりの7連勝で遂にストップしたガンバがリーグ2位で残り5試合を戦います。

分析・対策における”主観性”と”客観性”

 3バック対策と過密日程のターンオーヴァーによる起用法で采配力で勝負に出たガンバの長谷川健太監督ですが、中盤ダイヤモンドへの対策はもちろん、勝負に徹した采配とハーフタイムでの両サイドの選手の2枚替えなど百戦錬磨の知将・ネルシーニョが完勝。

 また、終盤にガンバ左SB藤春が左腕を脱臼したような状態で選手交代をせず、そのスペースを突かれた失点した事。
そして、86分の明神に替えて投入した倉田のポジションが定まらずに相手にスペースを提供する事になった事も含めて、監督のチカラで負けた、と言える敗戦でした。

 分析とは相手を裸にするためのモノですが、相手に合わせ過ぎるのは問題です。ましてや監督が采配に溺れるような試合は観る者にとっては非常につまらないモノに映ります。

 サッカーでも何事でもそうですが、主観性と客観性のバランスが大切だと認識された試合でしたが、ガンバの場合は選手のポテンシャルがJリーグではズバ抜けているため、もっと主観性を出して欲しいと思った事と、この日の策に溺れる采配には残念な思いが残りました。

 では、最後に”最後の個人採点”をお楽しみ下さい☆

先発出場
選手 採点 一言
GK東口順昭 5.5 雨のピッチ状態で不安定なプレーがあった。
DF米倉恒貴 5.0 効果的な攻め上がりなく持ち味を欠く。
DF丹羽大輝 6.0 レアンドロ相手に1対1でも防ぐ場面が多く、真のDFリーダーぶり発揮。
DF岩下敬輔(93分に退場処分) 5.0 少なくともPK1回と警告3枚は出ていた場面があった。レアンドロにも交わされ続けて散々な出来。
DF藤春廣輝 5.5 後半に宇佐美を起点にした左サイドからの攻撃で良い攻め上がり。しかし、終盤に左腕を強打してから腕を抑えながらの怪しいプレーが続き、失点に繋がる。骨折か脱臼してるのではないか?監督は交代枠があるのになぜ見抜けなかった?
MF明神智和(86分まで出場) 5.5 ボール際の激しいプレーが続くレイソル相手にも十二分に対抗してセカンドボールも収拾していたが、パスミスも多かった。
MF阿部浩之(45分まで出場) 5.5 米倉のカヴァーで体力消耗か?連戦の疲れが濃すぎて致命的なミスもあったが、フィニッシュの局面でも絡めていただけに・・。
MF今野泰幸 5.5 藤春を全く活かせていないどころか、藤春の前のスペースを味方である彼が封鎖していた。
MF遠藤保仁 5.5 ボール際の強さ、読みの鋭さで守備面で貢献も、パスミスが多く”守備的MF”としか呼べない出来に終始。
FW宇佐美貴史 6.0 果敢に勝負し続けたが、この試合1番の決定機を逃す。しかし、この日の仕掛ける姿勢は貫くべき!!
FW佐藤晃大(61分まで出場) 5.0 後半戦3度目の先発出場も、相手DFを引き下げる動きは見せたが、ボールは収めらず。このまま控え要員で終わってしまうだろう。