134〗Atatürk Olimpiyat Stadı /イスタンブール

トルコ建国の父、その名を冠するのは空港や蹴球場だけではない。イスタンブール市内には図書館もあるし文化センターもある。第一次大戦後トルコ軍を率いてギリシャのオスマン侵攻を防ぎ、1923年の建国へと導いたムスタファ·ケマル·アタテュルク: Mustafa Kemal Atatürk【1881年5月19日生- 1938年11月10日没】はテッサロニキの出身。現在ギリシャ第二の都市にはトルコ領事館にアタテュルク博物館が併設されている。
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政教分離を国是にアタテュルクは政策を進めた。教育では男女共学を実現し1929年にはトルコ初の女性裁判官誕生もその効果。女性の参政権を実現するなど脱イスラム化を成し遂げた偉人。その功績を振り返るならばアタテュルクのような人物であれば独裁国家も悪くはない。
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注目のUSA対トルコは第三戦 仲が良いようで悪いようでよくわからない両国の関係

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満を持して臨むWCの初戦はアジア予選を勝ち抜いた豪州とカナダバンクーバーで対戦。次のパラグアイ戦も米西海岸のサンタ·クララ。そして天王山が同じくカリフォルニアロス郊外でホスト国USA代表との試合を迎える。
アメリカが支援するクルド人武装組織をトルコは、テロリストと見ているから反目し、イランへの攻撃を国際法違反として強く非難したのがエルドアン。其れなのに関係改善の仲介を試みているのは政治よりも経済優先にも思える。意外な気もするがトルコにとってのアメリカは第二の輸出相手国なのだ。両国間での貿易摩擦はトルコ経済に直接大きなダメージを与える。歴史的に長くロシアと対立してはいるが、EUの一員ではない。現在もロシアとウクライナ、双方と良好な関係を維持しているから’22年の穀物輸出の合意から三年を経た昨年5月、アメリカと共に仲介役となり直接和平協議の席を設けた。ウクライナ国防相とロシア大統領補佐官をイスタンブールに招いた成果が捕虜交換である。無理を承知と前置きするが、できれば日本も国際舞台でトルコと同等の存在感を発揮してほしい。今、日本が世界を驚かせることができるのはサッカーぐらいなもの。ちなみにトルコからの輸出国第一位不動のドイツであることは文字にするまでもなかったか。〖第百三十四話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:Jessy