142〗Edmond Machtens Stadium / ブリュッセル

小雨に煙るマリンタワー 大使の笑顔で幕を開けたベルギービ-ルの祭典

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ベルギーと日本両国が1866年に外交関係を樹立して160年の節目を迎えた。昨(21)日『ベルギービールウィークエンド2026 横浜』が、山下公園にて開幕。オ-ブニングには駐日ベルギー大使も登壇するので、初日に足を運んだ。アントワン·エヴラ-:Antoine Evrard 【1975年7月14日生】大使はエテルべ-ク出身。
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2005年から三年間は、モロッコ·ラバトのベルギー大使館で参事官をされていた。2022年に着任して以降、日本の大学での講演や学生との文化交流にも積極的な大使。小雨が舞う中でもこの笑顔。15タイプ101種類のベルギービールが並んだこのイベント。昨年の96種類を上回り遂に三桁を突破したか。まず注文したのはヴィカリス·リノの生。デンデルモンデのディルウェーンス醸造所の創業は2005年。新しく小規模な醸造所でも伝統的な製法に拘る。ベルギー通の方でもこの「デンデルは聞いたことがない。何処にあるの?」と首を傾げるだろうか。ヘントとアントワープとブリュッセルの逆さトライアングル内にすっぽり収まる人口五万人にも満たない街。
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実際のところベルギーも他国同様ピルスナーが定番で消費量の七割ぐらいは占める。エールやラガーの培養された酵母ではなく、野生酵母や微生物を利用した自然発酵のランビックこそ最もベルギーらしいビ-ルといえるのではなかろうか。日本国内でランビックを飲めるとするならば、今回海側ステージ寄りに独立したブースを構えていたリンデマンス。ブリュッセル南西部に醸造所を構える。約二百年前からフルーツの風味を活かした甘めの飲みやすいフルーツビールを世に送り出しており、女性や苦いお酒は苦手な方にもお薦めはできる。バリエーション豊富なリンデマンスの中でも異色なのがファロ。本来の製法では、薄いビールにランビックに加えて量を増し、さらに黒砂糖や糖蜜で甘味を加えた庶民的な麦酒。カバー写真のファロも黒砂糖とランビックが使用されている。
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今回五杯飲んだ中で一番のお気に入りは、こちらの深い赤褐色。ルフォールのダークストロングエール。ゴールデン·エールやレッド·エールで知られるオメール·ヴァンデルギンスト醸造所のダークは9~10%とアルコール度数も高め。ディーゼルヘム:Deerlijkにある醸造所で1892年に創業された老舗ブランドのひとつ。黒でもロースト麦芽の苦味を適度に抑えることで、上面発酵ならではのフルーツの爽やかさとチョコレートやキャラメルのような風味が複雑に混ざった濃厚な味わい。2017年のワールド·ビア·アワード/ベルギースタイル·ストロングエール部門での金メダル受賞も伊達ではない。
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荒れに荒れたブリュッセルの夜 禁断のベルギー対モロッコ戦はジャイアントキリングだったのか

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さて、日本代表と同(15)日にベルギー代表メンバーが発表された。予選を五勝三分の無敗で突破。グループGはエジプト、イラン、ニュージーランドと南米欧州勢を回避する幸運。余程のことがない限り、ベルギーがベスト32進出は確定したも同然。前回カタ-ル大会の死のグループとは大違い。試合前から最も荒れると予想されたのがグループFの第二節だった。11月27日に行われた試合は、モロッコが2-0でベルギーに勝利すると、大荒れとなったのはスタジアムではなくベルギーの首都ブリュッセル。暴徒化したモロッコ系が数十人が建物の窓を割る、花火を投げる、車両を燃やすといった暴挙。これを警察は放水や催涙ガスで鎮圧。少なくとも11人が逮捕された。愚行は兎も角、勢いに乗るとアフリカ勢初となる四強進出を成し遂げた。実はこのベルギーとモロッコの試合が組まれて思い出したのが、その四年前’18年師走の通称マラケシュ協定。モロッコのマラケシュで開催された国連会議で移民の権利保護に関する初の国際的な枠組みが決定したものの、反移民のポピュリズムの声に背中を押されアメリカをはじめ不参加を表明する国が相次いだ。正規の移民を促進する協定に猛反対するデモ隊の中でも極右政党やナショナリストの団体は、国家主権を侵害し、不法移民を助長すると反発して激しく警察と衝突した。極右支持者は、ブリュッセルにある欧州委員会の本部を襲撃。この時もブリュッセルの警察は放水と催涙ガスで対抗している。夏なら兎も角冬の放水攻撃は効果が二倍増しか。
昨年九月パラスチナ支持の大規模デモを報じるAFPのニュースで印象に残ったのは一人の学生のコメント。「すべての学生やあらゆる世代の人々がこの都市で抗議することが本当に重要だと思う」。ブリュッセルがどういう場所なのかを端的に語ってくれている。