Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 293
no-image

「日本の至宝」宇佐美貴史がアジアカップに絶対に招集される理由

*15日に掲載できず申し訳ございませんでした << 編集部 >>

 僕は当コラムで以前に「宇佐美が日本代表に招集されない理由」という記事を書いておりました。その僕が言うのも難ですが、今日15時に発表されるアジアカップメンバーにガンバ大阪FW宇佐美貴史は絶対に招集されると思っています。

 僕が以前に招集されない理由として挙げたのは、守備面や運動量ではなく、得点数やフィジカル能力の低下、代表運の無さと言う理由でした。
 ただ、11月の日本代表戦が行われている頃に、ハビエル・アギーレ日本代表監督がよく口にしていた「アジアカップメンバーの22人を決めるのは~」「22人を決めなければいけない」と、アジアカップの登録メンバーは23人のはずなのに、22という数字をよく使っていました。
 おそらく、その残り1人は、一目でJリーグレベルではなくワールドクラスと分かる宇佐美の事なのだと思います。「彼なら試す必要はない」と、アギーレは考えているのだ、と思います。

 また、招集のタイミングとしても、若手を試しつつメンバー外になったベテランの心身のリラックス→固定された代表をいったん壊してJリーグに活気を与える→実力拮抗国との対戦となる11月にベテランの復帰、全てアギーレの計算の範囲だと僕は思っていますし、当コラムでも11月の遠藤・長谷部・内田の代表復帰を僕は予想していました。

 そして、今回はホンジュラス、オーストラリアとの2連戦で出来上がった基盤に、劇薬となる選手を投与して、さらなる化学変化を施してチーム力を上げるアプローチをすると僕は予想します。特に大会前の合宿から決勝や3位決定戦が行われる日まで計算すれば1ヶ月以上に渡ってチームを作れる貴重な機会。これまではトレーニングを組むにも海外組の合流や日数も1週間程度の合宿しかできていないアギーレにとっては初めてしっかりとチーム作りができる場ですから。

 逆に言うと、今までは短期間でテストと基盤作りを優先するために、個性の強すぎる選手を呼ぶ事はNGだったのではないか?と僕は考えます。その点で言えば、宇佐美ではなく、このほどJリーグ史上初の2年連続単独得点王に輝いたFW大久保嘉人の可能性もありますが、宇佐美か大久保のどちらかが選出されるのだと予想しておきましょう。

 その上で、色々と代表や宇佐美関連の事で反論しておきたい事を書いておきたいと思います。

宇佐美の適正は左ウイングではない!!アギーレも4-3-3に固執しているわけではない!

 まず、この”宇佐美特集”などと題する各種報道で書かれていたのは、「宇佐美の適正からしてアギーレジャパンでは左ウイングが~」となっているのが僕はあまり理解できません。

 そこでまず思い出したのが、僕がアルベルト・ザッケローニ監督の下で宇佐美が成功しないと思ったのは、「守備が」「オフ・ザ・ボールが~」とザックが宇佐美に忠告していた事などでも、宇佐美自身がドイツ移籍後に出場機会が少なかったからではなく、実は優勝したアジアカップの期間中などに、香川真司が<4-2-3-1>のシステムで2列目左サイドを担当していた事について質問された時の発言を聞いた時でした。

 「彼はアレッサンドロ・デル・ピエロと同様に、高い技術とファンタジーを持つ選手で、私がユヴェントスを指揮していた時にもデル・ピエロをこのポジションで起用していた」

 と、デル・ピエロを引き合いに出して語った発言に強烈な違和感を持ちました。

 ちなみに、ザックが指揮していた時のデル・ピエロは確かにアジアカップでの香川と同様のポジションで起用されていましたが、全く活躍できていませんでした。香川もザックジャパンでは所属クラブでのパフォーマンスとは打って変わって、凡庸なプレーに終始していました。ここで言いたいのは香川がどうのこうのではなく、香川にしてもデル・ピエロにしても、左サイドに流れた時のプレーは得意としていても、それが左ウイングとして固定された時には全く持ち味を発揮できないという事。