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【書評】西部謙司『サッカーで大事なことは、すべてゲームの中にある』

今回は一冊の本を紹介したい。

西部謙司氏は戦術に関する本や記事を多数書いているので、ご存じの方は多いと思う。
「戦術クロニクル」シリーズや「戦術リストランテ」シリーが有名だ。
クロニクルは戦術の歴史を、リストランテは話題の試合をざっくりと解説している。

今回紹介する「サッカーで大事なことは」も既に続刊が出ていて、新たなシリーズになるのかもしれない。
このシリーズの最大の特徴は「細部にこだわる」である。

具体的に何が書かれているのか、全体的な説明より一つのエピソードを紹介しよう。
ちなみにこの本で紹介されている試合は2013年のコンフェデレーションズカップを中心に扱っている。

「ブラジル対イタリア 66分」
ブラジルのマルセロがイタリアのDFとGKの間にロングボールをだす。
それに反応したブラジルのフレッジはうまく足でコントロールしたあと、
ゴールへ向かってドリブルを開始する。
しかしイタリアのキエッリーニが後方から追いかけてきて背後から右手でフレッジの右肩をつかんだ。
するとフレッジも右手をキエッリーニの腹のあたりのつかんだ。
こうしてお互いつかんだままペナルティーエリアに入っていくが、
なんとかキエッリーニの振りほどいたフレッジはシュートを撃ち見事ゴールが決まる。