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サッカー日本代表対ホンジュラス代表 〜6ゴール大勝の陰に3センターの躍動あり!

 現在世界のベスト5に入るボックス・トゥ・ボックス型の選手と言えば、フランス代表のブレーズ・マテュイディ、ドイツ代表のサミ・ケディラといった選手が挙げられる。彼らは決して派手な技術があるわけではないが、走り回る事でチームに貢献している。
日本の4-1-4-1もそうだが、現在世界で流行している4-1-4-1は、守備時に両ウイングが下がって4-5-1のような形で守るのがセオリーとなっている。日本で言えば本田と武藤の位置だが、彼らはゴールを奪う事がメインの仕事であるため、守備に遅れる事がある。
そうした時中盤は必然的に3センターの3枚のみとなるのだが、ここで走り回れるボックス・トゥ・ボックス型の選手が1人いればスペースをケア事が出来る。

 インサイドハーフで先発した香川と遠藤は攻撃面で違いを生み出せる選手ではあるが、守備時にスペースを埋めるために走り回る事は得意としていない。そのぶんアンカーの長谷部に負担がかかり、危険な場面が多くなる。
試合でもネイマールになら決められていただろうシーンがいくつかあり、強豪と対戦した時ほどボックス・トゥ・ボックス型の選手が必要になってくると考えられる。

 先に挙げたマテュイディとケディラがいるフランス代表とドイツ代表は、3センターのバリエーションが非常に豊富だ。フランスであれば、遠藤のようにパスを散らせるヨアン・キャバイェ、香川のように神出鬼没にチャンスメイクするマテュー・バルブエナ、
 ボックス・トゥ・ボックス型の選手でもあり、天才的なサッカーセンスを兼ね備えるポール・ポグバ、そして圧倒的な運動量を誇るブレーズ・マテュイディと多種多様な選手を抱えている。
 ドイツ代表もパスを散らすトニ・クロース、シュバインシュタイガー、アンカーの位置で長谷部のようにバランスを取るフィリップ・ラーム、香川とタイプが似ているマリオ・ゲッツェ、そしてボックス・トゥ・ボックス型のサミ・ケディラがいる。

 どちらの国も対戦相手や試合展開などによって3センターの陣容を変える事が可能であり、ここの安定が強さに繋がっている。

 これまでアギーレ体制で3センターとして出場したのは、香川、長谷部、遠藤、柴崎、森岡、森重、田口、細貝、田中順也の9名。この中にボックス・トゥ・ボックス型と呼べる選手は存在はしない。唯一長谷部がそれに近いといえるだろう。
 細貝も運動量こそ豊富だが、攻撃参加を苦手としている事からボックス・トゥ・ボックス型の選手とは呼べない。ボックス・トゥ・ボックス型の選手がいればチームの幅が広がり、様々な状況に対応できるようになるだろう。

 今日本で最もボックス・トゥ・ボックスに近いのは、ケガで離脱中のセレッソ大阪MF山口蛍だ。運動量も豊富でパスを散らす事も出来、最大の持ち味でもある相手を潰す動きも日本代表No1を争う切れ味を誇る。

 試合でも 守備時に中央にスペースを作ってしまう部分があり、強豪は必ずそこを突いてくる。
その際に山口や細貝のように運動量豊富な選手がプレス&カバーを継続して行わなければならない。

 日本人は攻守ともにサボる選手が少なく、どちらかといえばボックス・トゥ・ボックス型の選手が生まれやすい国ではある。
 しかし、パスを繋いでボールを支配する事こそ正義と考えられている昨今の日本サッカー界では、ボックス・トゥ・ボックスのような走り屋タイプの選手が代表に呼ばれにくくなってしまっている。

 仮にアギーレが2018ロシアW杯まで4-1-4-1を継続するのであれば、3センターに豊富なバリエーションを持たせる事が課題の1つであり、これを当面の目標と考えても良いのではない か。

 システムではなく選手の資質で変える。走り屋の多いメキシコサッカーを誰よりも知るアギーレだからこそ、世界に通用するボックス・トゥ・ボックスを生み出せると信じている。