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ボローニャで逝去したチョコレートの女王
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ブリュッセルだろうがパリだろうが、免税店で買う土産は毎回リンツのチョコレ-ト。イタリアのカファレル社も’97年もチューリッヒ州に本社を構えるリンツ&シュプルングリー社(Lindt & Sprungli)に買収されている。感染症のパンデミックで鬼籍に入った著名な高齢者は世界に多数。チョコレ-トの女王と称されたアンナ·マイアーニ:Anna Majaniもそのひとり。故郷ボロ-二ャでの悲報を二ュ-ヨ-クタイムス紙で知った。’85年に彼女が経営権を握ったときに株式の大半が既に売却済。所有権を取り戻すために自宅を抵当に入れると、息子とともに、次々と新しいアイディアで新商品を発表。傾いた老舗ブランドを見事復活させた敏腕女性実業家だった。
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バーゼル欧州での快進撃 元ローザンヌトリオが躍動
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’21年にニースはエンドイェをFCバーゼルに貸し出すと翌年完全移籍。すると一年遅れて今度はブライトンがゼキリをバーゼルに貸し出す。そしてローザンヌからアムドゥニも合流。UEFAカンファレンスリーグ=ECL予選から四強までの快進撃は、この元ローザンヌトリオ抜きでは語れない。ECLベスト16の第二戦、ブラティスラヴァでの試合は前半を終えて二点のビハインド。アウェ-で絶望的な状況からアディショナルタイムにアムドゥニが奇跡の同点弾。PK戦まで縺れアムドゥニとゼキリは百二十分間、エンドイェも百分を上回る出場時間の消耗戦を制したのはスイスの雄。この試合がいかに壮絶だったのかは両監督に出されたイエロ-カ-ドが物語っている。同日ニースはホームでシェリフに3-1の完勝。この結果準決勝は勝ち上がったバーゼル対ニースの隣国対決。敵味方に別れたとはいえ、元ローザンヌ·ユースの三人が初めてとなる役者揃いぶみのはず。しかし三月に負傷した足首が完治せずロトンバ(下写真)は無念の欠場となり残念ながらピッチ上の同窓会は流れてしまった。
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’20年にロトンバ、’21年にゼキリ、年齢順どおりエンドイェも’22年とA代表に招集されており三年連続でユース出身者を送り出したのだから同クラブの育成部門もファンサポーターも鼻が高い。今季四人の中で唯一CLで見掛けることのなかったのがスタンダール·リエージュへと貸し出されていたゼキリ。先月の北アイルランド戦ではエンドイェと共にプレ-をしたがクラブでの試合は国内のみ。昨季はECL初戦でACFフィオレンティーナ相手に得点を決めた時はKRCヘンクに所属していた。それにしても今季新フォ-マットのCLは見事な現在の欧州の勢力分布とリーグレベルを表している。八強の椅子はスペイン、ドイツ イングランドで各二つを分けあい、残りがミラノとパリ。ベスト16で姿を消したのが英1独1西1仏1そしてオランダ2、残る二つがポルトガルとベルギ-のクラブ。結局四強は英アーセナルと仏パリ·サンジェルマン 伊インテルと西バルセロナに決定。フットボールの女神様は上手に振り分けている。
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“四大リーグ”ではフランスが黙ってはいない
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日本では欧州四大リ-グの表現が近年定着しているが、九十年代日本のお茶の間でも欧州の試合が見れるようになった頃は欧州六大リ-グ。オランダのレベルがかなり高かったのである。今季ブルッヘの健闘が象徴するとおり、急速にレベルアップを感じるのはベルギ-。今ではオランダ、ポルトガルと同格と見るのが正しいだろう。スコットランドやスイス、オ-ストリアの三番手グル-プから抜け出せたのは日本人の活躍抜きには語れないと思うのは身内贔屓が過ぎるか。
何れにしても現在は五大リ-グ。決勝トーナメントプレーオフ=ベスト24にはユヴェントス/アタランタ/ミランが食い込みこの時点ではイタリアがドイツを上回っていた。スタッド·ブレストとASモナコがパリ·サンジェルマンと共に残っていたからフランスもドイツと肩を列べていた。「なんでうちを、いれんのや!」 日本人が四大リ-グに限定しようものなら、確かにフランス愛国者が黙ってはいられない。〖第二十二了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:深川るん