98〗Zsellengér Gyula Sporttelep / ツェグレード


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ツェグレードはブダペストの北東七十キロ。人口は三万五千人程度。日本では「市」になる条件が五万人なので、ツェグレードDVEは町民のクラブ。黄パプリカの名産地として知られるこの地域。近年日本の食卓でも頻繁に見かけるようになった鮮やかな色彩の野菜はハンガリーで品種改良され、世界に広まった。ツェグレードDVEのチームカラーもイエロー。創設は1935年。クラブ名の「VSE」はマジャール語で”鉄道職員のスポーツクラブ”を意味している。
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パプリカたっぷりのグヤ-シュこそ
ハンガリーの味

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パプリカを使った代表的な民族料理といえば具沢山スープのグヤーシュ。牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、人参とお馴染みの具材。調理方法は、各家庭で千差万別。我が家オリジナルが一番美味いと思えるのは日本のカレーライスと同じ。ハンガリーの食堂で聞いたレシピによると、緑パブリカ、黄パブリカ、辛いパブリカ、パプリカパウダーと複数のパプリカをこれでもかと使う。アジアの遊牧民族のマジャール人が野外生活で食べていた伝統の料理らしく、このグヤとは「牛飼い」を意味する。停車間近に、進行方向右側に真新しいスタジアムのスタンドが見える。横のサブグラウンドでプレーする姿は見かけても、スタンドの周りは作業員しかいない。
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日本でもハンガリーでも横転する時は横転するのがクレーン車なのか

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第98話はジェンゲッレール·ジュラ·シュポ-テレップ:Zsellengér Gyula Sporttelep。1926年に建設されたスタジアムは老朽化が激しく、全面リニューアルすることに。2015年に入札の結果ケチュケメートの業者が請け負い、改修工事に着手する。2018年の1月19日には、終了する予定だったのだが。17年5月にはクレーン車が横転。写真を見ると翌年四月名古屋で解体作業中のクレーン車がバランスを崩した事故と似ているが、幸い共に負傷者はなし。その後施設内の排水システムの問題が判明。沈殿物を取り除くことができず、その結果、建物の大部分が降水中に浸水した。この排水問題はにより工期は百五十日も延期され三千七百万万ユーロの追加予算が組まれた。
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ジェンゲッレール·ジュラ:Zsengellér Gyula【1915年12月27日生-1999年3月2日没】は、1938年のFIFAワ-ルドカップフランス大会では、ナショナルチ-ムを決勝まて導いた名選手。クラブでのハイライトは、’47年11月ASロ-マ在籍時のデルビ-。イタリアデビュー三試合目で前節の初得点に続き、アメデオ·アマデイ:Amedeo Amadei【1921年7月26日生-2013年11月24日生】の決勝ゴ-ルをアシストしている。この試合はスタディオ·ナツィオナーレPNFで行われており、二次大戦で中断していたオリンピコの工事が再開し、開場したのは六年後のこと。