98〗Zsellengér Gyula Sporttelep / ツェグレード

『働いて×5』も『政権交代』もいまひとつ 大賞は『歴女』でよかった十六年前

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本年の流行語大賞は首相の発言『働いて×5』に決定したと先週の報道。流行った気もしないし決める必要があるとも思えない。
多分、流行なる言葉そのものが死語。価値があるように思えない。首相の発言が取り上げられたのは2009年の『政権交代』以来、十六年ぶりとなるのか。この年ノミネートされた候補に歴史好きな女性を指す『歴女』が含まれていた。それまで中高年男性の趣味と思われる分野に興味を示す女性が増えてきた元祖といえば『鉄子』。女性鉄道ファンを指す言葉としてが定着したのは2000年代以降。中高年男性は若い女性と共通の趣味で盛り上がりたいかもしれないが女性はこれっぽっちも望んでいない。おそらく。
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ブダペストからセゲド行きの列車に乗りケチュケメートに向う途中、ツェグレードの駅で下車した。時間を持て余し、とりあえず駅舎内のベンチに腰を降ろし1850年発売されたアラニアーソクビ-ルで喉を潤す。駅前に展示されているのは少しだけ後の時代に製造されたMÁV275.118式。かつて産業技術変革の象徴とされた蒸気機関。1863年ロンドンに世界初の地下鉄網が誕生した。約十年の間に欧州大陸の主要な路線が構築され、1896年ブダペスト(※当時はオーストリア=ハンガリー帝国)でも地下鉄が導入され、新時代の幕開けに人々は心を時めかせた。時めくなる言葉は、このように”胸を踊らせる”的な意味の他に、時流や流行の流れの乗るの意味もある。例文をあげるならば「今を時めく日本代表プレーヤ-」。
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