ザグレブ生まれスプリトで輝いた逸才 水の都で苦難の今季
◇◇◇◇◇
あの日あの時は■2017年5月17日スーペルスポルトHNL第32節HNKハイドゥク·スプリト対NKオシエク。スコアレスで折り返した後半九分トマ·バシッチ:Toma Bašić【1996年11月25日生】の左足で口火を切ると止まらない。五分後バシッチのラストパスから決めたのはマルコ·フターチュ:Márkó Futács 【1990年2月22日生】、更に五分後バシッチの右足が火を吹き三点目。その後二点を加えたハイドゥクが終了間際に一点を許したものの完勝。ザグレブ生まれのNKザグレブで育ちでも’14年にプロ契約したのはハイドゥク。貸し出されたNKルデシュでプロデビュー。’18年にボルドーに移籍すると’20年11月のトルコ戦でA代表デビューも果たした。昨季(’25-26)シーズンはラツィオでセリエAとコッパ·イタリアで計25試合に出場して二ゴール三アシストを記録。10月26日、ユヴェントス戦(1-0で勝利)での決勝ゴールは記憶に新しい。
◇◇◇◇◇

◆◆◆◆◆
前回欧州での海の近くの三大スタジアムとしてヴェネツィア、
トラブゾン、そしてスプリトとイタリア、トルコ、クロアチア三カ国からピックアップしたがバシッチは今季契満了のラツィオからフリーで昇格組のヴェネツィアへ移籍。海に近いスタジアムならば相性も良いのではと思い込んではみたものの足底腱膜の炎症で三試合を欠場。復帰戦となる先週のアタランタとの試合でチームは六連敗=最下位と足を突っ込んだ泥沼から抜け出せていない。
◇◇◇◇◇
旧東欧なら任せろ ポーランドの古都クラクフで手綱を託されたクロアチア人監督
◇◇◇◇◇
このNKオシエク戦の指揮官はスペイン人のホアン·カリージョJoan Carrillo【1968年9月7日生】はシーズン途中の12月に就任すると3位でシーズンをフィニッシュ。手腕を高く評価されたものの、翌シーズンの11月6日、最下位のNKルデシュに2-3で敗れた後、解任されて在職期間は一年に満たなかった。その後釜はオシエク出身のジェリコ·コピッチ:Željko Kopić【1977年9月10日生】。一分けを挟んで七連勝とチームは生まれ変わる。特に最後はディナモ·ザグレブ戦、アウェーでのヴィエチュニ·デルビだったから価値がある。ディナモでも監督を務めUEFAヨーロッパリーグではウェストハムやセビージャから白星を挙げている。その後ブルガリアでは降格圏(16位)のボテフ·プロヴディフを10位まで引き上げている。’23年末から率いたルーマニアのディナモ·ブカレストでは、降格危機にあったチームを立て直し今季はヴィエチスタ·クラクフを率いてエクストラクラサに挑んだがこちらも四試合二敗二分と苦境に陥り抜け出せない現状。ここから立て直し巻き返せるのか。
◇◇◇◇◇

◆◆◆◆◆
バシッチもコピッチも上の二枚は九年前に撮影した写真。現在のハイドゥクに目を向けると昨季予選三回戦で敗退したカンファレンスリーグのリーグフェーズ初戦を明日に控えている。
対戦相手はアヤックス。’95年にアヤックスが伝説の欧州制覇を成し遂げる過程(準々決勝)で対戦したクロアチア王者との再戦がカンファレンスリーグとは些か切ない。