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自分はオーストリアのメディアにキュレーターと紹介されているがUNHCRとも少々関わり僅かな支援の経験がある。その時撮影した写真を並べてみるとフローリツドルファーのユニフォームと国連のシンボルカラーである水色の色味がほぼ同じ。濃度は国連のほうが若干薄いか。
カバー写真ではなくて、下写真のハイカラ横丁に掲げられたキンチョールの看板を見れば柴又と判る方も多いはず。
名優の他界で傷心した人々をノスタルジー＝郷愁に誘う『男はつらいよ お帰り 寅さん』は経済的ではなく精神的慈善作品だ。渥美清:Kiyoshi Atsumi【1928年3月10日-1996年8月4日】氏は転移性肺癌により68歳で他界したが作中では寅さんの死を曖昧なままにしてくれている。心の中に寅さんは生き続け、四角い顔で優しい言葉をかけてくれるだけで充分、もう胸いっぱい。他に何を求める必要があるのだろうか。[第25話了]
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◼️写真/テキスト:横澤悦孝 ◼️モデル:大山成美