Foot ball Drunker 〔25〕visiting 『FAC Platz 』ウィーン/オーストリア

葛飾区とフローリツドルフ区が結ばれた『寅さん』のご縁

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全国的に知られる名所で撮影したカバー写真。ロケーションは寅さんの啖呵売口上でお馴染み東京葛飾区柴又の『帝釈天』。

機内で視聴されたオーストリア市長が、えらく気に入りウィーンを舞台に作品が完成。その縁で葛飾区と21区フローリツドルフは友好都市として結びつくのだが、正直なところ帝釈天を訪れる外国人観光客は目にしてもウィーン在住の方も含めて21区まで足を延ばす日本人がどれほどいるだろう。


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筆者もフローリツドルファーAC: Floridsdorfer AC=FACの取材がなければドナウ川を東に越えてウィーン最北区を訪れるが機会はなかったはず。 第25話はフローリツドルファーの本拠地FAC Platz。収容人員は小ぢんまりと3000人。。 2016年5月13日主将章を巻いて入場したのは17歳でFACに加入し既に9年目のサッシャ・フィエルトル:Sascha Viertl【1990年11月1日生】。

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下写真の右にフィエルトル、中央の元オーストリアU19代表のパトリック・ハース:Patrick Haas【1993年5月1日生】が攻撃のタクトを振るった2015/16シーズンは、開幕からいきなり10連敗、シーズン終了時点36試合で勝ち点は僅か17、得失点差に至ってはマイナス54で10チーム中文句なしの最下位。


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ところが9ポイント差9位のSVオーストリア・ザルツブルクが財政難で転落。辛うじて地域リーグ降格は回避できる幸運に恵まれたのがこのシーズン。

七年前とは別人 陽気な下町のチームの面々

2022-23年シーズンは16チームで争ったオーストリアブンデスリーガ2部。最終節の勝利でフローリツドルファーは6位でフィニッシュ。しかし7年ぶりでは見覚えのある顔が見当たらない。