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第146話はボジク·ヨージェフの名を冠するブダペスト·ホンヴェドFCのホームスタジアム。プスカシュ通りのスタジアム入口には次節ハラダス戦の告知。撮影したのはクラブ創立二十五周年の節目となる2016年10月。市南部に位置したホンヴェドの本拠地キシュペスト。プスカシュもこの街で生まれ育った。そのプスカシュが先制ゴールを決めたのが1954年ワールドカップ決勝。西ドイツとの激闘のスコアは3-2。ハンガリー代表は、協会が代表強化のために国内クラブの主力を陸軍に集めた成果。ちょっとズルい気もするがこのチ-ムが現在のホンヴェドの前身。
あの日あの時は◼️2017年4月1日ネムゼティ・バイノクシャーグI第24節ブダペスト·ホンヴェドFC対フェレンツヴァロシュTC。この試合はピッチサイドで撮影している。
開幕ダッシュに成功。四連勝で首位を走ったフェレンツヴァロシュは四位まで順位を下げウィンターブレ-クに。明けて二月は三試合連続のドロー。三月の二試合は連勝で再浮上を狙って敵地に乗り込んだ。ホ-ムチ-ムは第八節の六位から調子を上げて第二十一節は首位に躍り出る。しかし三月は一敗一分で首位没落。巻き返しを図る重要な試合。隣でレンズを構えるおば様達も笑顔で「あんた いい試合に来たねえ。この試合は接戦になるよ」みたいな事を言っているのだろうがマジャ-ル語なので、親指だけ立てる。
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試合は前半二十分、トップ下のU21ハンガリー代表ドナート·ジョテールDonát Zsótér【1996年1月6日生】先制弾。更にマールトン·エッペル:Márton Eppel【1991年11月20日生】が十二分後に決めてリ-ドを広げる。08年にMTKブダペストでプロデビュー、11-12シ-ズンにNECメイヘンでは結果を出せなかったが、母国で鍛え直し頭角を現す。一週間前にハンガリー代表に初招集されリスボン遠征から戻りチ-ムに合流、いきなり結果を出し試合後にはインタビューを受ける。去り際に握手をしてもらったから、スタメンのチャンスを掴んだ6月5日ロシアとの親善試合は、再びピッチサイドでゴ-ルシ-ンを期待したのだが決めたのはオウンゴール。0-3の完敗でほろ苦い初陣となった。エッペルは18年にカイラトで二シ-ズンを過ごし、20年年明けにサ-クルブルッヘに移籍した際、鈴木優磨:Yuma Suzuki【1996年4月26日生】のシント=トロイデンと対戦しているのだがDAZNがベルギーリーグジュピラー·プロ·リーグ)の配信を開始するのは翌シ-ズンから。この興味深いストライカー対決は両者ノ-ゴ-ルに終る。
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話をフェレンツヴァロシュ戦に戻す。前半一点差に追い上げたアウェーチ-ム。後半は両軍無得点でホンヴェドが勝利をもぎ取るのだが注目はベンチ-ク。結局大混戦を制し24年ぶりの国内王者に輝いたのは堅守速攻の赤黒縦縞の軍団。イタリア人監督は翌年代表チ-ムを任される。
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ブダペストの皐月晴れ 乙女たちに過酷な真っ昼間のキックオフ
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5月14日、とても春とは思えない陽気のボジク·ヨージェフ·スタディオンのサブグラウンドを取材。もちろん四月初旬から六月初旬までブダペストに滞在していたわけではない。欧州を飛び回って約一ヶ月ぶりのブダペスト。女子一部リーグの試合はまっ昼間の開催。焼き付くようないの陽射しを浴びるブチミラー·アドリエヌ·エヴァ:Buchmüller Adrienn Éva:【2000年11月20日生】。
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その華奢な肢体はフットボールよりクラシックバレエでも踊ったほうが似合うだろうし厳しい表情にもあどけなさが残る。右膝の赤いテーピングが痛々しい。おらが息子と同年齢のJKに対しては完全に父親目線でシャッターをきっていたのだが、接触プレーで頭部と顔面をおさえ一度はピッチに戻ったものの結局73分に途中交代した。
2015-16シーズン、ホンヴェドに移籍するとU-15と飛び級でU-17も掛け持ち。そして昨季はU-18を主戦場にトップチームでも七試合ほど経験を積んでおりその中の一試合。驚くべきはU18で出場した19試合で32ゴールの数字。この十六歳の少女相手に同年代では手(足)に負えなかったことを証明している。
ハンガリーの女子選手にはデ·····結構脹よかな体型の方が多く、エヴァとではミドル級とバンタム級くらいの開きがある。体格/フィジガルであまりに差がある大人たちとのプレーが成長を促す反面、危険も伴うことを痛感させられた。あれから十年、二十歳のエヴァ選手はタレンツFCでプレーしている。
ハンガリーの女子1部リーグのウーイペシュトFCなどで中盤でプレーしていたが3月にタレンツFCに移籍したらしい。
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試合後、憔悴しきった選手たちは控え室に戻る前から脱衣して色とりどりのスポーツブラ一枚に。この写真はエロおやじがエロおやじを喜ばせる為に撮ったわけではない。十年前なので正確な数字は定かではないが、この日は五月としては記録的な暑さ、個人的な体感では直射日光は七月の東京なみ。身体が暑さになれていないから選手達が、相当きつかったのも頷ける。この日リストフィレンツェ空港に初めて降り立った旅行者ならば「ガイドブックと全然違う!」と嘆いただろう。ちなみにFIFAが酷暑対策としてクーリングブレイクを設けるようになったのは2014年のブラジル大会から。
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太陽光発電の先進国 ハンガリーが主権を取り戻す未来
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そしてハンガリアン女子フットボーラ-の白い肌が赤く染まるのを見て何を考えたかといば「この国なら太陽光発電いけるのでは?」アルプス山脈の豊富な雪解け水と高低差を活かしてスイスでは総発電量の約六割を水力が担う。オランダなロッテルダムで風力発電施設が鳥の群れのようにプロペラを回していた。洋上風力ターミナルの整備が進められている。アイスランドは地熱発電で三割を賄う自然エネルギー大国。火山熱を利用しており電気代も安い。
パクシュ原子力発電所において、旧ソ連製の原子炉が稼働するよつになってから、ロシアの技術と核燃料への依存が始まったのは
冷戦中の80年代。2014年1月にオルバン政権はロシア政府と新たな原発増設計画パクシュⅡプロジェクトの協定を締結した。火山も雪山も海風もないハンガリー。’24年6月ロシア·サンクトペテルブルクでの国際経済フォーラムにEU加盟国から唯一参加したハンガリー外相は、エネルギー供給ではロシアとの関係維持を主張した。EUの気候変動対策目標にも強硬に反対姿勢を示した親露国。ロシアだけでなく他の周辺諸国からの輸入に頼らざるを得ないのだから、主権の行使すら難しい。
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前回取り上げた独誌《デアシュピーゲル》。同誌がまたも興味深い記事を掲載したのは昨年11月8日。ハンガリーでは太陽光発電の割合が近年急増。一昨(24)年には総発電量の1/4を太陽光が占めていると政府が発表。昨日(25)年は日照時間が多い月ならば、消費量の四割以上を太陽光で賄えたのだたか。この数値は世界でも間違いなくトップクラス。EU加盟国を見渡しても肩を並べる国は見当たらない。前政権の独裁者は盟友である星条旗の国の大統領と同じく「環境よりも国益優先」。
ウクライナ危機を理由に’23年から導入したハンガリーの炭素税。欧州司法裁判所が、EU法に違反するとの判決を下したのは記憶に新しいところ。そもそも環境に配慮して太陽光先進国を目指したわけではない。「2030年までに電力輸入をゼロにする」と鼻息荒いハンガリー。年明け正式にパリ協定から脱退したアメリカ。イランとの戦闘は本日、百日目を迎えた。世界各国の首脳が知恵を絞っても目の前の殺し合いを止めることができないのが現状。五十年、百年先を見据えた全世界規模での取り組みなど所詮絵に描いた餅でしかないのか。〖百四十六話了〗
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