146〗Bozsik József Stadion / ブダペスト

太陽光発電の先進国 ハンガリーが主権を取り戻す未来

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そしてハンガリアン女子フットボーラ-の白い肌が赤く染まるのを見て何を考えたかといば「この国なら太陽光発電いけるのでは?」アルプス山脈の豊富な雪解け水と高低差を活かしてスイスでは総発電量の約六割を水力が担う。オランダなロッテルダムで風力発電施設が鳥の群れのようにプロペラを回していた。洋上風力ターミナルの整備が進められている。アイスランドは地熱発電で三割を賄う自然エネルギー大国。火山熱を利用しており電気代も安い。
パクシュ原子力発電所において、旧ソ連製の原子炉が稼働するよつになってから、ロシアの技術と核燃料への依存が始まったのは
冷戦中の80年代。’14年1月にオルバン政権はロシア政府と新たな原発増設計画パクシュⅡプロジェクトの協定を締結した。火山も雪山も海風もないハンガリー。’24年6月ロシア·サンクトペテルブルクでの国際経済フォーラムにEU加盟国から唯一参加したハンガリー外相は、エネルギー供給ではロシアとの関係維持を主張したが、そうせざるを得ない。EUの気候変動対策目標にも強硬に反対姿勢を示した親露国。シベリアだけでなく他の周辺諸国からの輸入に頼らざるを得ないのだから、主権の行使すら難しい。
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前回取り上げた独誌《デアシュピーゲル》。同誌がまたも興味深い記事を掲載したのは昨年11月8日。ハンガリーでは太陽光発電の割合が近年急増。一昨(24)年には総発電量の1/4を太陽光が占めていると政府が発表。昨日(25)年は日照時間が多い月ならば、消費量の四割以上を太陽光で賄えたのだとか。この数値は世界でも間違いなくトップクラス。EU加盟国を見渡しても肩を並べる国は見当たらない。前政権の独裁者は盟友である星条旗の国の大統領と同じく「環境よりも国益優先」。
ウクライナ危機を理由に’23年から導入したハンガリーの炭素税。欧州司法裁判所が、EU法に違反するとの判決を下したのは記憶に新しいところ。そもそも環境に配慮して太陽光先進国を目指したわけではない。「2030年までに電力輸入をゼロにする」と鼻息荒いハンガリー。年明け正式にパリ協定から脱退したアメリカ。イランとの戦闘は本日、百日目を迎えた。世界各国の首脳が知恵を絞っても目の前の殺し合いを止めることができないのが現状。五十年、百年先を見据えた全世界規模での取り組みなど所詮は絵に描いた餅でしかないのか。〖百四十六話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:Krisztina