確実に持ち味を出しながらも連敗

【女子・東アジアカップ第2戦】
日本1-2韓国

得点者
<日本>中島(30分)
<韓国>ジョ・スヒャン(55分)、ツァン・カユル(92分、FK)

準優勝のW杯メンバーから17人変更 新戦力発掘選考を楽しむ東アジア杯

 2011年の女子W杯優勝により、女王として迎えたカナダW杯。なでしこジャパンは前回大会からの4年間で全く世代交代が進まず。今年3月に行われたアルガルベ杯でも12チーム中の9位惨敗。前評判が芳しくない状態で本大会を迎えたものの、準優勝。4年前は勢いで勝ち上がったような印象の強い試合が多かった中、今回は相手の試合運びを見極めた上で柔軟にプレースタイルを修正しながら、順当に勝ちきった試合が多かった部分に女王の風格が滲み出ていました。

 そのカナダW杯決勝から1カ月も経たない中、なでしこジャパンは新たな公式戦に挑んでいます。このEAFF東アジアカップ2015には海外クラブ所属選手の招集に対して拘束力がなく、また、W杯終了から間もない状況、男女共に世代交代を意識した新戦力発掘の意味合いが強く、なでしこジャパンもW杯メンバーから17選手を変更。残った6選手もW杯では控えメンバー。2011年のドイツW杯、2012年のロンドン五輪、2015年のカナダW杯を戦ったコアメンバーに頼りきりだったなでしこジャパンの新戦力発掘に注目が集まります。

 8月1日に北朝鮮戦、4日に韓国戦、8日に中国戦が予定される日程上、選手起用も試合ごとに大幅な変更が濃厚。平均年齢がW杯から4歳若返った中、初戦の北朝鮮戦にはGK山根恵里奈、CBに北原佳奈、ボランチに上尾野辺めぐみと新主将の川村優理、FWに菅澤優衣香というW杯メンバー5人をセンターラインに固めて起用。彼女等を軸に試合を運び、その脇に19歳のFW増矢理花を右サイドMF、本職FWの京川舞を右SBでスタートさせるなど若手アタッカー陣を多く抜擢する攻撃的な布陣でスタート。当ブログで推し続けていたMF杉田亜未も左サイドMFとして先発に抜擢されました。

 しかし、後半途中までは2度も強豪・北朝鮮相手に追い付いた“チャレンジなでしこ”でしたが、終盤に経験値の差を北朝鮮のエースFWラ・オンシムの個人技と決定力という形で見せつけられ、惜しくも2-4で敗戦。優勝を狙うには第2戦の韓国には勝たなければいけない状況になりました。

先発9人変更で平均年齢23.27歳〜中盤の構成力を上げる布陣

 中2日で迎えた韓国戦、日本は北朝鮮戦から先発メンバーを9人変更。右SB京川、FW有町紗央里の2人以外は全員替えた上で、この日がなでしこジャパンとしてのデビューを迎える選手が19歳のGK山下杏也加、20歳のDF村松智子、23歳のMF柴田華絵の3人おり、その他にも代表経験の少ない選手が並んだ先発メンバーの平均年齢は23.27歳。特徴としては、W杯メンバーをセンターラインに置いて、両サイドMF、サイドバックに若手アタッカーを置いた初戦とは違って、この日はサイドMFは右に柴田、左に中島依美を配置。CBにもマルチ対応とはいえ、田中明日菜が入る事で、ボランチ2人も含めて中盤の構成力を上げるための布陣を組んだように見えました。そのため、両SBには右に京川、左に薊理絵という本職はFWやウイングの選手を配置し、中盤でタメを作れる陣容を攻撃で活かすための配置となりました。

 ちなみに、この日の相手・韓国がカナダW杯のメンバー10人を先発起用してきたのに対して、日本は田中明日菜のみ。北朝鮮戦同様に経験値の薄さをどうカヴァーするかが焦点になりました。

ビルドアップを狙われてピンチ連発も、中島のミドルで先制した前半