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セリエA第6節 ACミラン vs キエーヴォ

 
 ACミランの本田の評価は相変わらず高いもので、この日の試合も相手チームの攻撃になるや、よく自陣まで下がって来ており、DF面で貢献していたように思います。
本田は身体が強く、その強さを活かした身体の使いかたも巧いので、ピンチになる場面でも相手の懐に身体を入れて、よくボールを奪っていました。
但し、これは守備時のことです。

 こと攻撃になるや、奪った後のパスを味方に巧く繋げらませんでした。

 これはイタリアの守備的なサッカーにも原因があるのですが、本田が自陣でボールを奪った時に、味方は前線と自陣のペナルティエリア付近におり、中盤には相手チームの選手ばかりなので、選択肢が限られることが挙げられます。この日も、奪ったあとで体勢が崩れている本田にはグラインダーのパスを一気に最前線に送るといった選択肢しかなく、途中でカットされることが多くありました。
この辺りの、崩れた身体の立て直しをこなれたものにするなり、崩れないような奪いかたが出来るようになることが望まれます。

 また、特に前半は、サイドの高い位置でボールを持っても、あまりチャンスを演出出来なかったように思われます。

 元々下がり目なイタリアサッカーでは、本田までが自陣サイドへ帰るよりも、中盤の空いた位置を埋める動きをしてよかったように思いますが、日本代表でやっていることなども加味した結果、ああいった動きになるのでしょう。

 少し前まではトップ下をやることが多かった本田ですが、元々がクロッサーといわれる、クロスを上げる人であった為に、サイドでの起用に対しても、特別に違和感は感じられませんが、スピードに難がある為と、身体の強さを活かすことを考えたらば、サイドに張りっ放しということは、難しいと思います。

 但し、フリーキックでの1点など、面目は躍如していますし、シュートへの意識が高いことも素晴らしいことです。
後半に退く時には、拍手が贈られていました。

 監督のフィリッポ=インザーギも、本田をサイドの高い位置に置くのは、トップ下を置かないフォーメーションである。といったことよりも、今までの本田を観てのことからと、ひょっとすると、クロッサーとしての質を考えてのことかもしれません。
 勿論、これが成功しているとは言い難いですし、下位のクラブに連続して引き分けたり、上位のクラブには勝ちが付かなかったりと、苦しいことには変わりはありませんが、日本人である本田は、世界のビッグクラブでよくやっていると思います。