シャルケユースが生み出した最高傑作ともいえる若者が、現在シャルケのU−19に所属している。
その名をドニス・アブディジャジという。
小兵ではあるが、力強いドリブルと傑出したシュート力でゴールを量産している、次世代のドイツを担う逸材である。
そんな彼にシャルケは、一軍デビュー前にも関わらず2019年まで契約を延長し、更に例外条項として4900万ユーロという高額を設定するなど、囲い込みと手放すことになった場合の保険もかなりしっかりとかけていることからも、彼に対する期待の高さが伺える。
そんな彼に対し、リヴァプールが獲得に興味を持っているようだ。スアレス売却資金で多くの選手を獲得したものの、それが有効に働いているとは言い難い。
有望若手も多いことから、若手への転換を図り、更なるチームの強化と今後十年単位でのチームの安定化を狙っているようだ。
最も、リヴァプールの獲得オファーに対して、シャルケのホルスト・ヘルトスポーツディレクターはお断りしたということだが。
しかし、つい先日は購入したばかりの高級スポーツカーで接触事故を起こしたり、今後一切ドイツ代表でのプレイはしない、という意向を表明したと思ったらその発言自体を撤回したり、代理人を級に変更したりなどといった、プレイ面以外でも紙面を賑わせているトラブルメイカー的な面も持ち合わせており、精神面での成長如何によっては外への放出も充分に考えられる。
まずは、彼の成長に注目していきたい。
能力面では当代でも一、二を争うポテンシャルの持ち主であることは疑いようがない選手なのだから。