2012年10月16日、日本はフランスと親善試合をおこなった。舞台はフランスのホームであるサンドニで、完全アウェーの状態だった。試合はフランスのフィジカルに圧倒され、89分間守勢に回る展開だった。日本が作ったチャンスは数えるほどで、勝てる見込みは無かったといっていい。
しかしフランスが攻めに出てきた後半ロスタイム、日本はカウンターから香川がゴールを決めて1−0と勝利を手にした。強豪フランスからの勝利に沸いた日本だが、冷静に考えると決定機はゴールシーンのみだった。その1回を香川が確実に決めた訳だが、これは決定力不足解消と考えるのか?
日本のメディアはフランス相手の金星を称賛したが、それよりも89分間相手に攻め続けられた事の方が問題だろう。香川のゴールが決まったからといって、「日本には決定力があった!」と考えるのは間違っている。
10回決定機を作って決まった1点と、1回の決定機を決めた1点。どちらも1点だが、10回決定機を作れている方がポジティブだ。どんなに決定力のあるFWを備えていても、毎回1度のチャンスで決めきる事など不可能だ。チームとして多くのチャンスを作り、その中で確実にゴールを決めていかなければならない。