102〗Ivan Laljak-Ivić Stadium / ザプレシッチ

どちらが美味い タルトゥーフォとタルトゥフ

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カズがクロアチアに移籍したのが’99年。ブラジルで長く過ごしているから同じラテン系のイタリアは馴染みやすかったとして、スラブ系のクロアチアでは其なりに苦労されたはず。但しクロアチアといっても、西の海岸側とザグレブのある東側は些か趣が異なる。前回地中海の食事にふれたがワインに生ハム、チ-ズ、オリーブ油と聞けば、フランス、イタリア、スペインの南欧をイメージする食材に、クロアチアと共通する名産品としてここにトリュフも加えたい。食文化の面ではかなり共通点の多い両国。トリュフはフランス語だがイタリアではTartufo:タルトゥーフォと発音しピエモンテ州、トリノとジェノバの中間あたりが名産地。一方クロアチアならば、アドリア海沿岸、イストラ半島で高品質のタルトゥフが採れる。メニューに目をとおしタルトゥーフォとタルトゥフならばどちらもトリュフだとわかる。
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クロアチアとイタリアの結びつきを紐解く中で欠かせない人物がイタリア王国トリノ出身のトミスラヴ2世。第二次大戦中、ドイツ·イタリア軍がユーゴスラビアに侵攻した際、傀儡国家クロアチア独立国を創設した。しかしイタリアが白旗をあげて呆気なく消滅。短い間ではあるが独立国は存在し日独伊三国軍事同盟にはクロアチアも含まれていた。最もこの二世は、ヘタレで結局フィレンツェに引き籠り動こうとはしなかったのだが。
前回取り上げた仲良しトリオのひとり、ザプレシッチへ十二年ぶりに戻ったフルボイェ·カレ:Hrvoje Cale【1985年3月4日生】がスパイクを脱いだラストゲームは17年4月26日のHNKツィバリア戦。この日の試合も二百人に満たない観衆。余りにも切ない数字が国内リーグの峻厳な現実を物語る。