だからこそ、1月に行われたプレミアリーグ第23節のチェルシー戦で序盤にCBメルテザッカーが退場した際、ヴェンゲル監督は1トップのオリヴィエ・ジルーを下げて、CBのガブリエルを投入した。数的不利になったとはいえ、「1トップのジルーを下げるとは失態だ」とファンやメディアから批判された。しかし、現在のアーセナルは“エジルありき”で成り立っている。他のサイドアタッカーを替えるとなると、たちまちエジルはサイドMFとして“使い物にならなかったエジル”に戻ってしまう。もちろん、エジル自身をベンチに下げると、1本のパスで決定機を演出できるというカウンターでも大きな武器となる飛び道具を失ってしまう。だからこそ、筆者はジルーの交代は妥当だったと思う。