188〗Georgios Kamaras Stadium / アテネ

一方アギオス·ニコラオスのユニフォームのスポンサーは、2005年創業のクレタ島を拠点とする燃料·潤滑油の輸送·供給会社Super Creta Gas-ΚΟΥΜΟΥΛΑΣ S.A. 。
同社はイラクリオンに本社を構え、ガソリンスタンドの運営や燃料·潤滑油の輸送·供給サービスを提供する企業。このクレタ島近海に今世界が注目している。国内での原油生産量は少なく、消費量の約1%に過ぎないギリシャ。国内のエネルギー需要の約八割〜九割近くを輸入に依存している状態。輸入額全体の約15%を原油が占めており、鉱物燃料やオイル類が国内最大の輸入カテゴリーとなっている。米ドル建てで輸入しているため、為替(ユーロ安ドル高)や国際情勢による価格高騰が、国家の貿易赤字を膨らませるから頭が痛い。
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ギリシャ経済を牽引する石油精製力ガスはロシアが駄目ならアメリカで賄える理由

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ところがギリシャは高度な石油精製能力を持っている。輸入した原油を国内の製油所でガソリンやディーゼルなどの石油製品に加工し、それを近隣諸国へ輸出するエネルギーのハブ化を進めたのが大成功。ギリシャは伝統的に褐炭火力と輸入原油に頼ってきた国。ギリシャにとって最も主要な原油供給国はイラク。シェア約35%を占める第一位。近年もギリシャへの原油輸出額が増加傾向にあるのが前述のサウジアラビア。今回会談でもこの話題に触れないはずがない。地中海を挟んで地理的に近い北アフリカ諸国からも輸入。リビアのシェア率は約14%。EU全体でのロシア依存脱却の流れに伴い、近年は米国産も。意外なところでは欧州なのかアジアなのか分からないカザフスタン。
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精製された石油製品(ガソリン、ディーゼル、ジェット燃料など)はギリシャの総輸出額の約25〜35%を占める最大の輸出品目となり、国家財政を大きく支えている。
ギリシャの石油精製·流通市場は占める二巨頭。先ずは有力財閥であるバルディノヤニス家が創業·所有するモーター·オイル·へラス:Motor Oil Hellas。アテネから南西に約78kmのコリントス近郊でギリシャ最大級の私有精製所を運営。欧州でもトップクラスの高度な処理能力を有し世界約七十カ国へ輸出している。
一方ヘレニック·エナジーエレニクエネルギーはアテネから北西約20〜21キロメートルと近距離にあるサロニコス湾に面した港町エレフシナ、アテネ中心部から西に僅か約18キロメートルのアスプロピルゴス、更にテッサロニキと三つの精製所を擁し、国内約57%のシェアを確保する。
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そして近年は石油製品の精製輸出をキ一プしつつ天然ガスの中継ハブへと貿易構造のシフトチェンジにも取り組んでいる
天然ガスはアゼルバイジャンからカスピ海を伸びるトランス·アドリア·パイプライン(TAP)を通じて購入。かつて八割をロシアに依存していたがEU全体の脱ロシア産にちまたたつだ歩調をあわせて激減。それでも一定量の取引きがあるのは正教繋がりか。現在の最大の天然ガス供給国は星条旗がたなびくあの国。脱ロシアへ舵をきった欧州にとってエネルギー供給源多角化の切り札となるFSRUをアテネから約750km離れた北東部アレクサンドルーポリで導入したのは一昨年。この設備は、LNG運搬船として使われていた船を改造したもので、《洋上でLNG(液化天然ガス)を受け入れて貯蔵し、必要な時にガスに戻して陸上へ送る》という一連のプロセスを一隻の船の上で完結させる画期的な仕組み。ブルガリアやルーマニア等の中東欧やウクライナ方面へガスを中継·輸出する量が急増したのもこの新兵器の効果。2026年のデータでガス輸出量が前年比約三倍近くに跳ね上がっているのも頷ける。