111〗Estádio José Alvalade / リスボン

ファイナルで涙を飲んだ十八歳のモウティ-二ョ

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ユーロ2004では、準々決勝でギリシャがフランスを破る大波乱。ポルトガルが個人的本命推しのオランダを退けてファイナルへの切符を手にしたのもこのスタジアムだった。翌年にUEFAカップ(現ヨ-ロッパリ-グ)の決勝会場に選ばれると、ジョゼ·ペセイロ:José Peseiro【1960年4月4日生】監督が指揮を執るスポルティングは、フェイエノールト、AZアルクマールのオランダ勢を下しての決勝進出。エスタディオ·ジョゼ·アルヴァラーデには四万七千人とほぼ満員の観客。ホームチームはCSKAモスクワに敗れるがフェイエノールトとのアウェー戦からスタメンに定着したジョアン·モウティ-二ョ:João Moutinho 【1986年9月8日生】の欧州デビューを果たした大会として歴史に刻まれる。またこのシ-ズンは全国ジュニア選手権で優勝。原動力となったナ二:Luís Nani【1986年11月17日生】も翌年トップチ-ムから声が掛かる。
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先進国から南米まで 柔軟に良いものを取り入れるスポルティング流

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同クラブで世界トップクラスの攻撃的才能を開花させるウインガ-が後を絶たないのは偶然ではない。スピードを重視した筋力アップに加えインテリジェンスの向上に力を注ぐことでスキルフルな選手が誕生する。肉体と精神の両面を磨くという考え方は日本の武道にも似ている。
ポルトガルは他のクラブも含め4-3-3のテンプレートが根底に流れており、オランダやバルセロナとも共通している。指導者達はバルセロナのラ·マシアやアヤックスのデ·トーコムストなど欧州の最先端だけでなく、南米大国の育成拠点など異なる文化圏へと頻繁に足を運び視察を重ねてきた。そこで哲学や知識を吸収するなど柔軟な姿勢と国際交流効果のアップデートを繰り返しながら、スポルディングは若年層を対象とする秀逸な指導を維持してきた。
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