no-image

サンフレッチェ広島との出合い〜欧州式の組織サッカーとそれを支えた未来の名将列伝

 しかし、サンフレッチェにはJリーグ創世記の他クラブにはなかった組織的なサッカーがバクスター監督によって植え付けられていた。役割分担が的確に整理されていたのだ。高木へのクロスを配給する術はもちろん、高速カウンターでチェルニーや韓国代表FW盧 廷潤が抜け出す形にも機能美が見て取れていた。そして、ハシェックという一見すると地味な点取り屋の存在がクラブのイメージを象徴していた。彼は華麗な個人技や圧巻のスピードを披露するような事はなかったが、知性的なプレーの中に卓越した基礎技術の高さを織り交ぜ、それを決定力に変えてチーム力に還元していた。