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サンフレッチェ広島との出合い〜欧州式の組織サッカーとそれを支えた未来の名将列伝

 そんな“ピッチ上の監督”となれる選手が多かったピッチ中央部分とは違って、サイドには役割分担上では特殊技能が要求される。特に元オランダ代表FWピーター・ハウストラの左利き特有のボールタッチに筆者は魅了された。左サイドに張って左足でボールを持つと首の角度が斜め45度に傾きながらも、相手DFとの独特の間合いから突破するドリブル、相手を抜き切らずに上げるセンタリングの軌道に。ハウストラのウイングプレーは現在も日本人には少ないサイド専門の職人芸だった。現在のサンフレッチェにもJリーグでは稀有なサイドのスペシャリストであるMFミハイロ・ミキッチが在籍しているのも何かしらの縁を感じる。ちなみに、ハウストラもまたオランダの名門アヤックス・アムステルダムのアカデミー指導者を経て、フローニンゲンなどで監督を務めている。