175〗Andrův stadion / オロモウツ


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最後の写真はガンブリヌスの横にはチェコ国内で最も売れているノンアルコールビールのBIRELL。イフラヴァ戦のマッチデープログラムの表紙は、楽器を演奏するフットボーラー達によるセッションの合成。この国の人々の音楽への思い入れは一種独特な処がある。汎スラヴ主義を代表するベドルジハ·スメタナ:Bedřich Smetana【1824年3月2日生-1884年5月12日没】はボヘミアとモラヴィアの境界周辺で生まれた。彼ら音楽家を含む多くの芸術家が国家独立への願望を込め、深い愛国の志を自らの作品で表現した。彼の代表曲『わが祖国(Má Vlast)』は日本でもお馴染みの旋律。受け継がれた愛国心の強さをこの国に足を踏み入れた異邦人は思い知らされるはず。
参加国でも屈指と言える自国内でプレーするスラブ人選手で編成された代表チームに有色人種のプレーヤーは見当たらない。一方自国籍ばかりのクラブも今や貴重。然し80年代から90年代前半ならば、それがごく普通に見掛けるスタジアムの風景だった。
チェコの国家代表と各都市のクラブチームにノスタルジックな街並みにも通ずる歴史の息吹と時代から取り残された刹那さを重ねずにはいられない。
訳のわからない長距離移動を強いられた北中米からホ-ム&アウェ-のUNLであれば本来の力を発揮できるはず。幸いにもチェコ代表は最上位のAグループ。イングランド、クロアチア、そして世界王者スペインとまたも同組に入ったから、これは汚名挽回のチャンスと受け止めるべき。
10月3日に開催されるスペイン対チェコ戦は、今回オビエドのカルロス·タルティエレ競技場で行われる。ここまで書いておきながら筆者はバルセロナからブリュッセルに1日移動し2日のベルギー対トルコを取材して4日にはミラノから帰国便に搭乗するスケジュール。体がいくつあっても足りない。次回も引き続きアンドルーヴ。〖第百七十五話了〗
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