11〗 Stadion Juliska / プラハ


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あの日あの時は■2024年7月27日チャンスリ-ガ第二節FKデュクラ·プラハ対ボヘミアンズ1905
トップリ-グ昇格した今季の補強の目玉は守護神のマトゥーシュ·フルシュカ: Matus Hruska’20年に母国スロバキアに戻って以来五年ぶりのデュクラ復帰となる。’16年のUEFA U-21欧州選手権予選に出場した世代。ピッチに立った二十二人で肌の色が異なるのはボヘミアンズのバーレーン代表ユスフ:Yusuf【1993年06月12日生】。ボスニア·ヘルツェゴビナと北マケドニア代表の二人を除いた十八人が自国のプレ-ヤ-。’96年のボスマン判決以前には当たり前だった欧州蹴球の風景が、現在の旧東欧では見ることができる。
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前半23分一発レッドの退場者を出して早い時間からの数的不利な状況。苦しい時間帯をスコアレスで何とか凌いだ。すると先に動いたのはアウェ-チ-ム。こちらも退場者が出てピッチ上は同数に。二人目の交代を見てデュクラの指揮官も一気に二枚代え。流れを掴みにかかる。


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注目はセントラルミッドフィルダ-のフィリップ·リヒー:Filip Lichy【2001年01月25日】。四日前に、スロヴァン·ブラチスラヴァからレンタルされたばかりの新戦力をいきなり投入した。国外ではこの日がデビュ-戦でも、U15代表以来各カテゴリ-で代表に招集され続け、同年代との国際試合の経験は豊富。下は’21年のUEFA U-21欧州選手権予選に出場した時なので約三年前に撮影。
その二分後センタ-バックのドミニク·ハシェック:Dominik Hasek【1998年7月19日】が豪快な長距離砲を放ち均衡は破れた。虎の子の一点を守ろうと必死の守備でリヒーにもイエロ-が出される。


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敗れたボヘミアンズからは沈黙の攻撃陣で気になったプレ-ヤ-はいないので高評価できるの最終ラインを統率した主将のルカシュ·ホルカ:0Lukas Hulka【1995年3月31日】。

さて、デフェンダ-の得点で片目は開いたものの前線の駒不足は深刻と、8月半ばヤクブ·ジェズニーチェク:Jakub Reznicek【1988年05月26日生】の加入が発表された。写真はヴィクトリア·プルゼニからシグマ·オロモウツにレンタル時。スピ-ドは衰えても気迫漲るプレ-は健在のはず。彼が生まれた時はチェコとスロバキア分離前なので当然両国の国籍を持っているから、今季は主要ポジションに三人のスロバキア人を補強したことになるのか。スラヴィアのアカデミーで育った日本人ミッドフィルダーの熱田 翔哉:Shoya Atsuta【2004年2月2日生】。 ’16年からこのデュクラに籍を置きセカンドチームに所属。八月開幕した三部リーグでプレーでは主将章も巻いているが、年明けから二部のMFKヴィシュコフに貸し出されている。まずは出場のチャンスを掴みたいところ。


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