その昔百塔の街にたどり着いたのは 陽が暮れたドレスデンを出発して二時間後。途中一時間のところで、ウ-スチ-ナ-ドラ·ラべムで乗り換える。ようやく着いたのだが、駅の周りには何もない。暗い。電灯がない。野猿峠どころではない。同じ列車に乗っていた人たちは皆迎えの車で立ち去り一人残された。まわりに誰もいない。スマフォもgoogleマップもない。ナイナイを頭の中で繰り返していたら吉幾三:Ikuzō Yoshi【1952年11月11日生】とシブがき隊の楽曲が頭に浮かんできた。
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無闇に歩いて橋を渡ったら下水場の敷地内に入ってしまい、まったく人の気配もない。GPSは言うまでもなく、現在スマフォのライト機能があればどれ程助かったことか。ブラハは欧州のキャビタルシティの中では比較的治安が良いので、ガラの悪い輩に囲まれる機会は少ないとは思うのだが、暗闇でカラスや野鳥が木の枝を揺らす音と気配に怯える恐怖は別物。正直視覚を奪われたら生きていく自信がない。市街ではなくポドババ駅の近くに宿を手配してしまったのが運のつき。このポドババ駅とスタジアムは徒歩十分の距離たから初ブラハの記憶も甦る。
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