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首位争いを演じるレスターで”ティンカーマン”から”シンカーマン”へ変身したラニエリ監督

 そもそもラニエリは母国ではユヴェントスやASローマ、インテル、スペインではバレンシア、フランスではASモナコなど多くの国々のトップクラブを率いた経験豊富な監督。「戦術の国」イタリアの指導者の中では戦術家タイプでもない。メイン戦術は4バックと中盤4人の2ブロックによるゾーン守備のメカニズムを植え付けるぐらい。逆にそのオーソドックスな戦術で即興的にチーム成績を安定させられるからこそ、各国のトップクラブがラニエリに指揮を任せるのだ。

 オーソドックス過ぎる戦術にスパイスを加えるため、選手の起用法と戦況に応じたシステム変更をするのは近年のインテルやモナコでの采配にも似ている。ただ、そこから前に進み切れないのもラニエリでもある。

 レスターはチーム総得点37のうち、27を数えるバーディー&マフレズへの依存度も高く、首位を争うチームは他クラブに研究され始めた。第17節まで全試合得点していながら、ここ3試合連続で無得点。ただ、守備のメカニズムは植え付けて来た事が証明されるように、第10節まで無失点試合がなかったチームはここ2試合連続で無失点に抑えてもいる。

 ラニエリの次なる一手はチーム内得点ランク3位の3得点を決めているFW岡崎の活かし方だ。インテルで指導した日本代表左SB長友佑都に続いてラニエリが出合った日本人選手の岡崎。ラニエリにとっての日本人のイメージは「明るく、アグレッシヴで、運動量豊富で、メンタルが強い」人物像になっていることだろう。

「下手くそな修理屋」から「深慮深い人」に変身したラニエリの今後の采配ぶりに注目しよう。