それでもその苦悩を糧として成長を見せる2人は、森崎浩司の負傷や浅野の度重なるU22代表招集でトレーニングに参加できない時期にアピール。ボランチだった柴崎、FWだったドウグラスが共にシャドーで先発起用されたのが、開始1分も経たないうちに日本代表FW武藤嘉紀(現・マインツ/ドイツ)に先制点を許した第1ステージの第6節・FC東京戦だった。イタリア人の知将=マッシモ・フィッカデンティ監督(現・サガン鳥栖監督)が作り上げた緻密な守備組織により、2015年シーズンのFC東京は先制点を挙げれば17勝1敗だったが、その1敗がこの日だった。この時期の柴崎とドウグラスは完全にチームにフィットしてはいなかったかもしれないが、2人の間での連携には阿吽の呼吸と信頼感が出来上がっていた。結果として、この試合はドウグラスのアシストで柴崎が同点弾を挙げ、途中出場の浅野がJリーグ初ゴールとなる逆転弾を決めて勝利した。“新シャドーコンビ”の柴崎&ドウグラス、“スーパーサブ”浅野が確立されたのだ。