ひとり旅をしていると必ず誰かに助けられてもらわなければならないシチュエーションが訪れる。地元で名が知られていようが、SNSのフォロワーが何万人いようが何の役にも立たない状況が。人は助けられて心の底から感謝をすると、誰かを助けて
感謝されたくなるもの。仮に感謝されなくても自己満足に浸れれば良い。
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ミラノからティラ一ナ空港に着陸時のこと。頭上から荷物を隣の席の男性に降ろしてもらっているご老人を見かけた。筆者よりも十歳以上ご高齢の女性である。バックパックひとつで欧州を旅しているので「そのお荷物は私が持ってタラップを降りますよ」と声を掛け先に降りた。一番最後にゆっくり手すりを握って笑顔で降りてきたご婦人に軽くハグされた。タ一ンテ一ブルを通過すると「あら、あなた預けた荷物もないの?それだけで(欧州に)来たの?」と驚かれた。危険な目には嫌ほどあっているから両手は手ぶらで咄嗟に走れるようバックパックを愛用しているのが本音。機内車内では持込みが常。預けた荷物はぶん投げ蹴り飛ばされるのだから。この時ばかりは「Yes、My hands are free!because can be used to help others.」と答えた。日本語では言えない。いや日本語でなくても若い時は言えなかった恥ずかしい台詞。年齢を重ねるのも悪くはない。〖第百八十五話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:春乃まい