Foot ball Drunker〔33〕 visiting 『 Stadion Rajko Mitić』ベオグラード / セルビア


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ユーゴスラビア国家解体で代表監督の任を解かれた1992年当事はパルチザン·ベオグラードの監督も兼任。1992-93シーズンは、パナシナイコスを率いてUEFA杯戴冠、そしてこのマルセイユ戦は名将オシムにとってもチャンピオンズリーグ初采配だった。


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赤星の大金星 クロップも脱帽 

21世紀に入り古豪の烙印を押されていた赤星サポーターの溜飲が下がるのは2018年11月7日のチャンピオンズリーグ。ユルゲン・クロップ率いるリヴァプールFCを2-0で破り、スタディオン·ライコ·ミティッチに詰め掛けた5万1千318人が大熱狂。試合後には敵指揮官からその運動量を称賛するコメントを引き出した。

昨季のオーストリア最終戦はSKシュトゥルム·グラーツとLASKリンツが対戦した試合から二人の画像をチョイスした。

四年半前、レッズに72%ボールを支配されながら90分間守備に奮闘し、勝利に貢献したブランコ·ヨヴィチッチ:Branko Jovičić 【1993年3月18日生】は現在リンツでプレーしている。

9月21日UEFAヨーロッパリーグ第1節、LASKリンツ対リヴァプールの試合は遠藤航:Wataru Endō【1993年2月9日生】のスタメンで日本のメディアも注目。この試合はシティ対レッドスター戦と同じく1点リードされたプレミアクラブが同点・逆転・ダメ押しで貫録を見せつける展開。ヨヴィチッチはフル出場している。

1点を追う展開に変わり投入されたガーナ人ストライカーのイブラヒム·ムスタファ:Ibrahim Mustapha【2000年6月18日生】も19歳からベオグラードに。リンツへ完全したのは今年の2月。

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カバー写真のチケットはツルヴェナ·ズヴェズダ対チュカリチュキ。セルビアには親日家が多いと耳にするが、ライコ·ミティッチで会ったボランティアスタッフのオジさんは、「91年のトヨタカップを是非この日本人に見せてやってくれ!」と頼みもしないのに、担当部署に掛け合ってくれた。

一方試合後の若いサポーターからは、解読不能のセルビア語で差別的発言をあびせられた気がする。ベトナム人と日本人の区別がつかない輩に何を言われても最近は腹も立たない。繊細でデリケートな神経を持ち合わせていたら欧州を旅できない。


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吊目にする「スラントアイポーズ」で、2017年元アルゼンチン代表エセキエル·ラベッシ:Ezequiel Lavezzi【1985年5月3日生】が謝罪する騒動も。2014年の仏リーグ杯を手に歓喜するパリ・サンジェルマン選手達をスタンドから撮影。右端には22番の幟。左でミニカップを掲げている髭面がラベッシご本人だが小さ過ぎたか。

レイシズムは理解できてもルッキズムに疎い日本人