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4位以内が熾烈なプレミアリーグ 〜後半戦に完成するリヴァプール

 現在のイングランド・プレミアリーグは首位チェルシーが独走状態。欧州チャンピオンズリーグのラウンド16で敗退したチェルシーにとっては、逆にそれがスケジュール上での追い風となって5年ぶりのリーグ優勝へ向けて快走しています。リーグ戦の注目は来季のチャンピオンズリーグ出場権が懸かるリーグ4位以内の争いにシフトしていると言っていいでしょう。

 2位のマンチェスター・シティは大黒柱のコートジボワール代表MFヤヤ・トゥレを1月に開催されたアフリカネイションズカップ派遣を機に急失速。現在は3位のアーセナルと勝点1差まで迫られています。すでにFAカップやリーグカップ、チャンピオンズリーグでも敗退。今季無冠が決定的な昨季のリーグ王者は4位以内も危ぶまれる事態です。

 3位のアーセナルもチャンピオンズリーグのラウンド16でフランスのモナコ相手に敗退。しかし、彼等には逆に連覇を狙うFAカップが入って来るスケジュールもありますが、リーグ戦はここ9試合を8勝1敗と絶好調。まだまだ4位以内を確定させているとは言えませんが、就任19年目を迎えているアーセン・ヴェンゲル監督のチームはFAカップ連覇とリーグ戦は2005年以来の2位フィニッシュも狙える状態と言えるでしょう。

 その下では開幕前後に約250億円という大金をつぎ込んで大型補強をしたマンチェスター・ユナイテッド。昨季8位に躍進したチームから監督や主力を大量流出しながらも就任1年目でリーグ最少失点という安定した基盤を作ったロナルト・クーマン監督率いるサウサンプトン。リーグ得点王争いをする21歳のハリー・ケインという待望のイングランド人ストライカーが誕生してフレッシュな攻撃集団として鮮烈なサッカーを見せるトッテナム。彼等がどこかに不安を抱えながらも熾烈なチャンピオンズリーグ出場権争いを続けています。

 そんな中、ここ13戦無敗で5位へ急浮上してきたのがリヴァプール。2012年の夏にブレンダン・ロジャーズ監督を同じプレミアリーグのスウォンジーから引き抜いて以降、ロジャーズ体制のリヴァプールは毎シーズンのように後半戦に入ってからチームの完成形を見せて無敗街道を走る傾向に特徴があります。ここ3シーズンの後半戦を合計して4敗という数字がそれを象徴しています。(以下の表を参照)

           

 

ロジャーズ監督就任後のリヴァプールの成績内訳
年度/内訳 年内 年明け
2012-2013 勝点28(20試合)/7勝7分6敗 勝点33(18試合)/9勝6分3敗
2013-2014 勝点36(19試合)/11勝3分5敗 勝点48(19試合)/15勝3分1敗
2014-2015 勝点28(19試合) /8勝4分7敗 勝点26(10試合)/8勝2分0敗
通算 勝点92(58試合/26勝14分18敗/1試合平均勝点1.59 勝点107(47試合)/32勝11分4敗/1試合平均勝点2.28

ポゼッションの導入、若手選手の積極的な抜擢、主将コンバート、Wエース両立で魅惑のチームが完成

 ロジャーズ監督はスウォンジーを2011年にプレミアリーグ初昇格させ、プレミア初年度もサプライズと言える11位という順位以上に、相手チームをボール支配率で圧倒したり、高い位置からのプレッシングで押し込むという華麗なポゼッションサッカーを披露したという内容面で有名な北アイルランド出身の指揮官です。