
別に左右非対称のシステムが悪いとは言わない。そこに何かの理論があり、それがチームとして活かせているのであればだ。しかし現代サッカーでそれを実現するのはかなり難しい。現代サッカーはあくまで組織優先であり、個人のためにシステムを用意するなどあり得ないからだ。
そしてインザーギの左右非対称には理論が無かった。攻撃の形も守備の形も皆無で、ユーヴェがやりたいサッカーを簡単に実現させてしまった。今インザーギが言いたい事は何となく分かる。「エル・シャーラウィが戻ってくれば左サイドは活性化する」と。
確かに右利きで左サイドを主戦場とするシャーラウィが戻れば、チェルチの右ともバランスが取れる。システムは恐らく4−2−3−1となり、トップ下にメネズ、最前線にデストロの構成となるだろう。そう、ここに本田のポジションは無い。しかしこのインザーギの理屈は、まさに個の力に依存している現状をよく表している。