183〗Luzhniki Stadium / モスクワ

飼い猫大国と野良猫天国の対決は共に譲らず痛み分け

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二年前(’16年)のEUROではウェールズ イングランド 更にスロバキアの後塵を拝してのグループ敗退。FIFAコンフェデレーションズカップではポルトガルと北中米王者メキシコの前に惜敗している。’18年に入りブラジル/フランス/オーストリア/トルコの順番で対戦。元世界王者の2カ国は兎も角オーストリアにも敗れ本番前最後にトルコと対戦。「世界一の野良猫天国」と呼ばれ、街全体で猫を大切に保護するのがトルコ。2004年に制定された動物保護法では殺処分が禁止されており、地域住民や行政がエサや水、冬用の専用ハウスを用意して共同で育てている。下の写真はイスタンブールで撮影した。カメラを向ければ逃げるどころか近寄ってくる人懐っこさ。カバー写真は猫鈴(ねこすい)とうかさん。その名前が示すとおり猫大好き。その愛情をハ一トで表現してもらった。結局飼い猫大国ロシアとの対戦は猫パンチの応酬とはならず。

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2024年1月11日のツイックス事件を英BBCが世界に発信。キーロフでキャリーバッグから抜け出して車内を歩いていたツイックスを車掌が野良と誤認し、氷点下30度の停車駅で車外へ放り出した。大規模な捜索が行われたが数日後に線路から約八百メートル離れた場所で凍死した遺体が発見される。猫好きの多いロシアだから車掌への批判が殺到し、解雇や刑事告訴を求める署名は数十万人にも。これに対してロシア鉄道は公式に謝罪し、今後の規則改定を発表した。
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ネット社会の現代 ロシア人にも同情する心優しき日本人

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おそらくこの騒動に対する受けとめ方は人それぞれ。英BBCやロシアの調査ではこの夏までに氏名が確認できたロシア側の戦死者は既に二十万人を超えている。それなのに猫一匹の命に大騒ぎ。前(’23)年、法律が改正され反戦活動への弾圧に拍車がかかったロシア国内。もう寄生罪の比ではない。これがロシア鉄道=政府直営の職員の過失でなければこんな騒ぎにはならなかっただろう。
ロシアからの訪日客が昨年は年間総数の過去最多を記録した。ウクライナ侵攻後に欧州各国はビザ取得を厳格化したのに対して日本は変えておらず、何と言っても日本人は反露感情が薄い。歴史を振り返ればユーゴスラビア紛争中、米主要メディアはセルビア側のみを絶対的な悪とするバイアスに基づいた報道が成された。国際社会におけるセルビア人差別を増長させたのはインターネットが普及しいない前時代の悲劇だったとしか言いようがない。〖第百八十三話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:猫鈴とうか