Foot ball Drunker 〔37〕visiting 『Doosan Arena』プルゼニ / チェコ

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2008年ヴィクトリア・プルゼニの監督に就任。’10年にクラブ史上初のカップウイナーに始まり、2010-11シーズンのガンブリヌスリーグは悲願の初優勝を果たす。翌11-12は予選2回戦から勝ち上がりUEFAチャンピオンズリーグ初のグループステージに進出。2012-13シーズンはUEFAヨーロッパリーグベスト16入り。それまでチェコといえば“首都の二強”のイメージをビールの街のクラブチームが覆す。

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プルゼニとの契約を’15年6月まで残すヴルバの獲得に乗り出したのは、他国リーグではなくチェコフットボール協会。800万チェココルナを支払い、2013年11月正式に代表監督就任が発表された。

アウェーでオランダ代表を破り予選首位、6大会連続出場を果たした2016年の欧州選手権。初戦は87分間スペインの攻撃を凌ぎながら勝ち点を逃す。クロアチアとドローで決勝トーナメントへの道は絶たれたが、強豪国と比べ明らかにタレントで劣るものの強い結束力の好チームに仕上げた。

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ユーロは予選でも同組のトルコ代表に敗戦。初のヨーロッパリーグ予選(3回戦)はベシュクタシュ。13年にベスト8を阻まれたのはフェネルバフチェだからトルコと聞けば荷が虫を噛み潰したような顔になっても仕方ない。不機嫌そうにも見える写真は’17年のプルゼニ復帰時に撮影。18-19シーズンは通算三度目の国内制覇を達成している。

苦汁を飲み続ける今季 名将復活はあるのか

2022年11月、シーズン途中からFCズリーン:FC Trinity Zlín(チェコ1部)の指揮を執る。昨季は最下位からプレーオフ、入れ替え戦の末辛うじて降格を回避。
今季もここまで1勝7敗3分の最下位と大苦戦。現地メディアは「かつての栄光に泥を塗る」「過去の人」と言いたい放題。


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彼の生涯においてこれ程毎試合、苦汁を飲み続ける経験などなかったが、まだ老け込む年齢ではない。この苦難も糧となり数年後には苦汁を飲み干し、『ほろ苦い』思い出と振り返る日が来ることを願う。

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ビールの四天王、残る一角は1869年に設立されたスタロプラメン:Staropramen。醸造所はプラハのスミーホフ地区にある。但し四天王以外にも実力派ピヴォが目白押しのチェコ共和国。今後もこの連載で取り上げるのは必至。チェコ語でお礼の言葉は、Děkuji ヂェクイ、わびる時にはPromiň プロミン。
語学に疎くても「有難うございます」と「ごめんなさい」そして「ビール」の三つだけその国の言語を知っていれば欧州各国を周るのにほとんど問題はない。[第37話了]


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