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低迷するヘルタでもがく日本人二人。細貝、原口に求められるもの

 現在、14位と戦前の下馬評を大きく下回る順位であえいでいるヘルタ・ベルリン。

 その悪い流れに引きずられるように、細貝萌も中々上がらぬ自身の調子に苦しんでいる。

 昨シーズンは豊富な運動量でスペースを消し、激しいマンマークでのエース殺しで、まさにヘルタの中盤の王として君臨していた。
 また、守備的なポジションならばどこでもこなせるそのポリバレント性からルフカイ監督の信任も非常に厚く、ほぼ全試合にスタメンで出場していることからもそれは伺える。

 とはいえ、今シーズンはその実力をフルに出せているとは言い難い。チーム自身の調子が悪いというのはあるだろう。だが、自身もブラジルワールドカップでの落選以降、細貝自身の調子も狂ってしまっているのは確かだ。

 その原因は、前線の選手と後ろの選手のプレスなど、選手間の戦術理解度の不一致に拠りスペースが出来てしまい、細貝だけでそのスペースを生めることが出来なくなっていることが大きいのではないだろうか。
 その為、細貝自身も後ろへ下がらざるを得なくなり、結果として細貝が昨シーズンに勤めていた中盤のバランサーとしての働きが全く出来なくなっている。
 こればかりは、彼だけではなく、チーム全体でクリアしなければならない問題である。その為にも、冬の中断期間にどこまで戦術をチームに埋め込めるかがルフカイ・ヘルタに課せられた宿題となるだろう。

 そして、今シーズンからヘルタに加入した原口元気もまた、壁にぶつかっている。

 開幕戦でドイツでも通用すると内外にその力を誇示したものの、怪我を負ったのが彼のバランスを崩してしまった。

 そして、怪我での離脱帰還に昨シーズンの主力であったベン・ハティラ、バーゼルから加入したバレンティン・ストッカーというサイドを主戦場とするアタッカーが復帰し、彼らとの競争となってしまったのは痛かった。

 しかし、彼には彼らには無い鋭いドリブルとスピードを持っている。それだけに、今後は周囲との連携を更に磨き上げることで、ジョーカーとしての自身の武器をチームに認めさせることが重要になるだろう。彼に関しては、時間が全てを解決してくれるだろう。

 いずれも、時間が必要とされるものの、現実は非情である。

 まずはクリスマスまでは我慢の時が続くだろう。それまでは、降格圏にだけは落ちないようにする必要だあるだろう。

 まずは一桁順位への復帰、それがヘルタに課せられたクリスマスまでの課題となりそうだ。