Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 293

Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 294
no-image

いつの間に26差も付いたのか〜2位ローマが目指すべき道〜

☆失速理由2:ローマ(トッティ)のサッカーに合わない者がいる

ただ、ローマのサッカーは異色だ。誰が指揮官になっても基本システムの4−1−4−1は変わらず、その頂点に君臨するトッティの構図も変わらない。トッティは0トップとして中央でパスを捌き、味方の攻撃を支援しているが、このやり方だと両ウイングの選手に大きな負担がかかる。

38歳とスピードを失ったトッティには中盤でボールを収めて前線にパスを供給するしか選択肢が無く、PA内に飛び込んでシュートを狙うようなシーンはほとんど無い。つまりサイドを突破しても中で合わせるのはウイングだけとなり、明確なCFがいないまま攻撃を進行する事になる。

そしてこのスタイルに周囲のアタッカーが順応できない場合がある。昨夏に推定3000万ユーロもの移籍金で加入したイトゥルベは先のローマダービーで挙げた貴重な先制ゴールが今季初得点であり、3000万ユーロの働きには到底及ばない。

その他チーム得点王のリャイッチが8ゴール、今冬に加入したイバルボは18試合に先発して2ゴール、フロレンツィが5ゴール、インサイドハーフのナインゴランとビヤニッチが5ゴールずつとなっている。

この中でトッティを頂点に置くスタイルに合っていると思われるのはフロレンツィ、そしてインサイドハーフの2人くらいのもので、ジェルビーニョやイトゥルベといったアタッカーには合っていない。

フロレンツィはサイドから中央へ侵入する動きが上手く、トッティを軸とする0トップスタイルにマッチしている。0トップではトッティを追い越す動きが不可欠で、ウインガーといえど中央へ侵入してのフィニッシュ精度が求められている。

さらにトッティを最前線に置いた場合、前線からハイプレスをかける戦術は取れない。38歳のトッティにはプレスの圧力、守備面でのスピードが決定的に不足しており、必然的に後方にブロックを構える守備スタイルとなる。

トッティは誰もが認めるローマの英雄だが、現在の戦術を続けていては国内リーグ制覇は難しい。いくら優秀な新戦力を獲得しても、0トップに合わなければこのチームに居場所は無い。バルサのサッカーに順応するのと同じように、ローマのサッカーに順応するのも至難の業だ。

その1つの例がシーズン半ばにミランへ移籍したデストロであり、イタリア期待の点取り屋を1トップとして活かし切れなかった罪は大きい。確かにデストロはウイングでは使えず、使うとすれば最前線になる。それはトッティの0トップを外す事にもなり、デストロを前に置けばトッティをトップ下に置いた4−2−3−1に変更せねばならない。
デストロは得点数こそ少なかったが、序盤は重要なストライカーとなっていた。何よりゴール前に飛び込む選手がいれば何かが起こりそうな予感がある。彼がいれば引き分けの数を2,3減らせたはずだ。

そんな王様トッティには2016年での引退説も囁かれており、ローマも今後の契約延長は打診しない方向で話を進めているという。当然トッティが去った場合は現在の戦い方を見直すはずで、その時初めてローマのサッカーが一歩前進する事になるだろう。

イタリアは全体的にベテランを重用する傾向にあり、ユヴェントスのピルロも、インテルで長友の師匠だったサネッティも引退間近までスタメンだった。しかし良くも悪くも、ベテランはチームの中心になる。

ユヴェントスの場合はアンカーに置いたピルロが守備面に多大なる不安を残すため、どうしても中央のケアに人を割かなければならない。正確なフィードは大きな武器だが、そのぶん大きなリスクを背負う事になる。ピルロがいる限りユヴェントスの中盤の構成は変わらないだろう。
そのユヴェントスがトッティを中心としたローマに勝ち点差26も付けたのは皮肉な部分ではあるが、ユヴェントスはピルロを上手に活かしたという事だ。