軍事費UPを可能にする五年連続EU最大の財政黒字
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2033年までの軍事支出増額を170億ドル以上に設定したデンマーク政府。これにより国防予算は、国内総生産=GDPの3%以上までを引き上げると発表して、国民は納得できるのか、政府財政は持続可能なのかと疑問に思うのは日本人。デンマーク最大手銀行のダンスケ銀行によると同国政府の純金融資産は、GDPの二割を超えており財政の余力は充分。問題なしと判断しているから羨ましい限り。'18年にクロアチア、ルクセンブルク、オランダを抑えてEU加盟国内では首位に躍り出ると、五年連続で最大のGDP比·財政黒字をキープしている。唯一欧州でデンマ-クでも歯が立たないのは非加盟国のノルウェ-のみ。
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風力発電世界一の座を奪ったのは風水の国の企業
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この小国に業界トップの企業がそうたくさんあるとは思えないが、正真正銘ベスタス:Vestas Wind Systems A/Sは、デンマーク·オーフスに本社を構えて世界七十カ国以上に現地法人を持つ洋上風力発電機の世界No.1メ-カ-····だった。昨年までは。三菱重工業との合弁を解消。日本の技術を取り込んだベスタスを首位から引き摺り下ろしたのはスペインのシーメンス·ガメサ。しかし風力発電の九割は陸上風力で、総合ランキングにすると、トップテンに中国メーカー六社が名を連ねているという恐るべき現状。辛うじて欧州トップのベスタスが五位と健闘はしているが、そもそも世界市場の七割を中国国内市場が占めるの業界だから勝負にならない。太陽光発電パネルの世界シェアを独占している中国が、風力発電の分野でも半分以上浸食している。それにしても現状のエネルギー政策では中国の利益のために日本国民は更に高い電気代を払わされるのだから、それこそ話にならない。〖十六話了〗

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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:Culumi