16〗MCH Arena / ヘアニング

森と湖の国 今では風の国に

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再生可能なエネルギー分野における関係強化のため南アフリカ共和国の行政首都プレトリアを両国首相が訪問したのは一昨年六月。風車の国オランダはそのイメージどおり風力と太陽光で既に電力の半分以上をカバーできている。電力消費の100%を自然(再生可能)エネルギーへの転換を2050年までと目標に定めているが雲をつかもうとしているわけではない。
デンマ-クは太陽光よりも風力発電に注力しており既に約五割を風力に。現代版"風車の国"の看板を掲げるのは隣国ではなくデンマ-ク。国内消費の約八割が再生可能エネルギーに転換済みのデンマークは更に二十年早いゴールインを目指しているのだから、こちらでも侮れないのである。
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繊維産業の街から環境都市へ

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環境エネルギー産業に注力するデンマークの拠点となるのがヘアニングの人口は約五万。近郊都市圏を含めても十万人に満たない中央ユラン地域の都市ではあるが、環境エネルギー欧州協会と産官学の共同研究開発組織『グリーンシティデンマーク』の本部も置かれている。2009年に完成した現代美術館を中心に奇数年にはビエンナーレも開催されており、知る人ぞ知るデンマークのアートシティ。戦後からほぼ一貫して人口が増加している同都市では安定した雇用により財政黒字を達成できている。