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【図解】チェルシーVSパリ・サンジェルマン ~CL1回戦を占う

ミケル

ウィリアンが出てきたところで、ニューカッスルのシソコがサイドに流れる。この動きに付いていくのはボランチのミケルだが、この時中がセスク1枚になっている。そしてチェルシーは意外にもスペースをケアする動きを得意としていない。
セスクがミケルの裏をケアしていなかったため、ここから中央への縦パスを許す展開となった。ニューカッスルにやられた一連のプレーは、チェルシーの数少ない弱点でもある。

セスク

ただ、プレミアの格下相手だと、ボランチがサイドに出たところでボールを奪い取る事が出来る。しかしこの日は、何度か中のスペースを使われてしまっている。もしパリがこうした攻撃をおこなえるのであれば、充分にチェルシーの守備網を壊す事が出来るだろう。必要な要素は2つ。パスを繋げるSBがいる事、中のスペースに走る事の出来る者。この2点をクリアできればパリはチェルシーを攻略できる。

☆チェルシーVSパリ、ここを見よ!

実はパリとチェルシーは、昨季のCL準々決勝でも顔を合わせている。この時はチェルシーが土壇場でのゴールで勝利したが、ペースはパリが握っていたといっていい。そしてこの試合で最も目立っていたのが フランス代表MFマテュイディだった。
マテュイディは中央からサイドに走るフリーランを持ち味とする選手で、スタミナが豊富だ。チェルシーはこの動きに手を焼き、左サイドから何度もチャンスを演出されている。そう、まさにニューカッスル戦と同じ状況が出来上がっているのだ。
しかも左SBには攻撃を得意とするマクスウェルがいる。彼から配給される縦パスを軸にパリは試合をリードしていた。この構図は今季も必ず起こると予想される。

唯一変わった事があるといえば、チェルシーの前線が豪華になったというくらいだ。FWにジエゴ・コスタが入り、そこにパスを出すセスクもいる。ボランチにはマティッチという大型MFも加入し、攻守において重要な役割を担っている。
実は今季初黒星 を喫したニューカッスル戦では、マティッチが累積警告のために出場していなかった。マティッチは中央に出来るスペースを巧みにカバーしており、彼が中盤の中心人物になりつつある。彼の働き具合がチェルシーの勝敗を大きく変える事になる。

モウリーニョが現実を直視しているのであれば、パリ戦では自陣に引いて守備を固めるのが無難な策だ。第1戦はパリのホームでおこなわれるため、余計に守備に力を回した方が良い。チームの顔ぶれの豪華さはパリに負けず劣らずだが、やはりDFラインのスピード不足は大きなハンデとなる。
やはりDFラインを高く保つには後方のスペースをカバーできるスピードが必要不可欠であり、それが無いのであればゲームを支配する戦い方を選択すべきではない 。この試合の争点は、大きく分けて3つある。

1つはチェルシーのDFラインの裏をラベッシやルーカスといったスピード豊かなアタッカーが突けるかどうか。2つ目はマテュイディのフリーランを活かしたサイド攻撃と、それに乗じて出来る中のスペースをマティッチらボランチが埋められるか。
3つ目はチェルシーの前線が個人能力を活かしきれるかだ。私の予想ではパリがそれなりにゲームをコントロールする展開となるため、チェルシーはカウンターが頼みの綱になる可能性が高い。そこでアザールやコスタらがどこまで能力を発揮できるかがカギを握る。
しかしパリもチアゴ・シウバとダビド・ルイスのブラジル代表コンビを擁しており、簡単にチャンスは作れないはずだ。最近のパリが集中 力を切らす傾向にある事を考慮しても、チェルシーは1点を奪うのが限度なはず。2試合を通してロースコアの展開になるだろう。