バルセロナやヴェネツィア 日本だけではないジェントリフィケーション
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リゾート不動産物件売却も好調だった少々前のキプロス。潤った財政の恩恵をフットボールクラブも被る。それが2020年から二重課税防止条約が実施されたことで投資優位性は急落、それまで租税回避地としてキプロスを利用をしていたロシアの資産は中東ドバイなど他の地域へと流れ出す。それでも問題視されていたのが流入してきた富裕層や中産階級によって地域の高級化現象=ジェントリフィケーション。再開発により都市が活性化した渋谷や観光客を対象にした結果住民が圧迫された京都など日本でも見られるこの状況がリマソ-ルでも。高騰した家賃はキプロス人を郊外へと追いやり外国人居住者が都心部を占拠する。そりゃあ、いきなり家賃が倍に跳ね上がれば退去せざるを得ない。リマソールの家賃は今やEU圏内の大都市と肩を並べる程に。それに比べ所得は半分から1/3倍レベルと推察される。
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そして問題なのはギリシャ語も英語も話さず、キプロスの文化に溶け込もうとしないスラブの民。大企業はロシア人を優遇して雇用するから、社内ではギリシャ語、英語だけでなくロシア語までが必須に。そもそも子ども達の教育からしてロシア人教師がロシアのカリキュラムで教えており、キプロスの歴史や言語は省かれている。これではキプロスの社会から孤立したとしても仕方ない。統計によると約二十万人が暮らすリマソール都市圏でロシア語の会話できる人が五万人程度まで増えているのだとか。今では首都ニコシアの方が住みやすいと転居するケ-スも珍しくない。
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