Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 293

Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 294
no-image

U21日本代表 4-0 U23ネパール代表 〜格下とはいえ、引いた相手を巧みに崩した完勝〜

【選手交代】
43分、DF6.山中亮輔 ☛ MF19.秋野央樹
65分、MF7.大島僚太 ☛ MF8.原川力
78分、DF4.岩波拓也 ☛ MF17.野澤英之

守備重視のネパールの集中力に苦戦も、”野津田キャノン”で先制

 試合の方はキックオフからネパールは完全に自陣に引いて守る守備重視どころか、守備しかしないような割り切った守りっぷりに徹してきました。また、グループリーグ2戦目までも0-4,0-5と大敗していたからか、イラク相手にも柔軟なパスワークで崩していた日本を警戒してか?過去2戦以上に守備意識を強めるために4バックから5バックにしてさらに守備を固めて来ました。
 ただ引くだけではあったものの、ネパールの選手達のボール際の激しさや交わされても直ぐにポジションに戻ってブロックを構築する意識は徹底され、日本とは明らかな差が存在するにも関わらず貪欲に、懸命に、守る姿勢には胸を打つモノを感じさせられほどの情熱的な守備でした。

 圧倒的にボールを支配する日本に対して、ハーフウェイラインまでもボールを運べないネパールという図式で終始したこの試合。ぺナルティエリア付近に9人が密集して守るネパールの分厚い守備網を崩すため、日本は”引いた相手を崩すセオリー(基本)”通り、サイド攻撃を敢行。特に左SBの山中亮輔(ジェフ千葉)が積極的な攻撃参加からクロスを連発して攻めたて始めましたが、右からはその数が少なく、それもあって中央が空きにくいためどっちつかずの中途半端な攻撃しか仕掛けられず、なかなか先制点を奪えずにいました。

 しかし、33分。中盤で大島から早いタイミングで縦パスがバイタルに入ると、ターンして前を向いて受けた野津田岳人(サンフレッチェ広島)が強烈な左足一閃。”野津田キャノン”がGKの頭上を豪快に打ち破って先制。1-0。
 これで停滞感が取れた日本は山中が好クロスを連発し、野津田がゴール前に入ってヘッドで狙う絶好機など決定機を量産。
ただし、その山中が前半終了間際に負傷。本職MFの秋野央樹(柏レイソル)が左SBで緊急投入されて、前半は日本が1点リードで折り返す。

引いた相手を崩す多彩なレパートリーで完勝

 前半で先制して迎える事が出来て焦りも見られずに冷静に引いて守るネパールを崩しに、手を替え、品を替え工夫を凝らして攻撃を仕掛ける事が日本。特に引かれてスペースがないため、ダイアゴナル・ラン(斜め方向への抜け出し)ができないため、ダイアゴナル・パスを繰り出してアイデアを重ねてブロックを崩しにかかりました。

 そして54分。左サイドから矢島慎也(浦和レッズ)が中央へ斜めに入れたクサビのパス。相手DFの前に引いたFW鈴木武蔵(アルビレックス新潟)がフリックし、後方から鈴木の空けたゴール前のスペースへ飛び出した中島翔哉(FC東京)が完璧なワンタッチコントロールで狭い局面を突破してゴール前まで抜け出し、冷静にシュートを流し込んで2-0。この2点目は”理想的な崩し”でした。

 さらに62分、またまた矢島が左サイドから中央への斜めの縦パス。今度は野津田がスルーするとネパールの守備陣が裏を取られてゴール前の鈴木のマークが甘くなり、そのまま3-0。2点目と似たような仕掛けと崩しでした。
 勢いに乗る日本は69分に野津田が左バイタルから相手GKとDFの間へバウンドするスピンをかけたクロスを供給し、ファーサイドに流れたボールをジャンプ1番巧みに合わせた鈴木がボレーで決めて4-0に。

 その後は大島を温存したり、今大会出番のなかったMF野澤英之(FC東京)を投入する交代策で試合を占めた日本がグループリーグ2勝目を挙げて、D組の2位を確保して決勝トーナメント進出が決定。ベスト16ではC組首位のパレスチナと対戦します。

「決勝でイラクを倒す」目標の明確化で決勝トーナメントも勝ち上がれ!!