Foot ball Drunker 〔98〕visiting 『Schoonenberg 711 Stadion』フェルセン / オランダ

若き日の名将達と衛星クラブの歴史

◇◇◇◇

オランダ北ホラント州の都市フェルセン。ハールレム市近くの南部に座席数3,625のスホーネンブルフ·711·スタディオンはある。1948年にオープンした建築物は、数回の改修工事が行われており、規模は小くても不備は感じない。


◆◆◆◆

クラブ創設時新たに打ち上げられた通信衛星の名前をクラブ名に用いたのはかなりユニーク。ロイヤル·アントワープでプロデビューしたルイス·ファン・ハール:Louis van Gaal【1951年8月8日生】がオランダへ戻り、エールディヴィジで最初にプレーしたのがテルスター。
ファン·ハールと同じくアムステルダム出身、後にAFCアヤックスを指揮したヘンク·テン·カテ:Henk ten Cate【1954年12月9日生】 も1981-82に所属している。このシーズンは二部で四位の成績。テン・カテは昨年からスリナム代表のアシスタントコーチとしてアーロン·ヴィンター:Aron Winter【1967年3月1日生】を支えている。


◆◆◆◆

ファン·ハールやテン·カテが戦術家として現役引退後高く評価されたのに対してヴィンターは、FIFAワールド杯二大会連続出場(1994’98)の万能ミッドフィルダー。その間の95年夏にはラツィオの一員として来日。ジュビロ磐田入り=日本デビューとなるカルロス·ドゥンガ:Dunga【1963年10月31日生】との再戦。前年ダラスのコットン·ボウル·スタジアムでの準々決勝で顔をあわせている両雄。「20年前の来日を覚えていますか?」話しかけると顔が綻び掌を握ってくれた。
1986年にはアヤックスでオランダ年間若手最優秀選手にも選ばれているヴィンター氏。このシーズンからテルスターはAFCアヤックスとの衛星クラブ契約を結んでいる。本当に衛生になってしまったのには苦笑せざるを得ない。
最近ならばフェイエノールト·ロッテルダムと同市に本拠地を構えるエクセルシオールが2015年まで衛星クラブの関係に。


◆◆◆◆

PSVのオランダ代表イェルディ·スハウテン:Jerdy Schouten【1997年1月12日生】は、テルスターとエクセシルシオールで経験を積んでいた20歳前後。
昨年からロイヤル·アントワープでプレーするジラノ·ケルク:Gyrano Kerk【1995年12月2日生】もアムステルダム出身。中学生年代からハールレムのクラブに移っているものの元々はテルスターのアカデミーで育ったスリナム系。


◆◆◆◆