Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 293

Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 294
no-image

ベイル放出の真意 〜白い巨人が抱える多くの問題点〜

しかしレアルは昨季にデシマを達成し、今季もリーグ戦で2位、CLでもベスト4進出を決めている。ロナウドとベイルに問題があるとはいえ、結果は出ているのだ。ここが厄介なところで、レアルは欠点を巧みに隠しながら戦い続けているのだ。
組織的に見れば堅守とはいえない守備も、ペペとラモスを筆頭としたワールドクラスのDF陣で危ない場面をクリアしてしまう。レアルが抱えるCBの豪華さは間違いなく世界最高で、彼らの存在が守備の不安定さをもみ消してしまう。近年はパフォーマンスにムラがあるものの、カシージャスもその一端を担っている。
優秀なDF陣が防護壁を作り、そして最後はBBCが仕留める。対戦相手も90分間BBCを抑えるのは難しく、どこかで彼らの個の力に崩されてしまうのだ。勝ち続ける事が欠点を覆い隠す材料となり、不安定という名のバランスの下にアンチェロッティ政権は成り立っているのである。

☆ベイルとアザールの大型トレードは成立するか!?

現在ベイル獲得レースに参戦しているクラブは複数あるが、移籍するのであればプレミアになる事が濃厚だ。ユナイテッド、シティ、チェルシーらが獲得に興味を示しており、提示されている額もまさに銀河系だ。その中で私が興味を持っているのは、チェルシーに所属するアザールとの100億トレードだ。
モウリーニョは「レアルがアザールを獲得するのであれば、100億の男を1人もらう必要がある」と語っており、これはレアルに所属するロナウド、ハメス、ベイルの100億トリオを指す。もちろんロナウドの獲得は難しく、何よりレアルを指揮していた時代にロナウドと揉めているとの噂もある。
ハメスは昨夏に移籍したばかりで、これも現実味は薄い。モウリーニョはベイルの獲得に興味を示しており、まさに典型的な堅守速攻スタイルを取るチェルシーの方がベイルには合っているだろう。

そしてアザールの獲得はレアルにとってもプラスになる。得点力ではベイルの方が上だが、アザールはロナウドとベイルが抱えていた中央を使えないという欠点をカバーしてくれるはずだ。アザールは縦へのスピードよりも細かなボールタッチを武器としており、これはポゼッションを志向するアンチェロッティに合っている。
当然アザールにはベイル以上の守備参加と、ロナウドがいる以上は右サイドでのプレーを強いられる事にはなる。しかし成立すれば間違いなく今夏No1のニュースとなり、両チームにとっても利のあるトレードとなるはずだ。

ここまでの内容でお分かりかと思うが、私はベイルの放出に賛成だ。そもそも彼は100億の値を付けるほどの選手ではなく、評価されるのが早すぎた。縦へのスピードなど魅力はあるが、現代サッカーという観点から見ると使いづらい選手だ。
細かなタッチは得意とせず、ポゼッションにも絡めない。この時点でアンチェロッティのサッカーにはマッチせず、スピードとFKなども含めたシュート精度だけで100億の値を付けられたのであれば放出するのは自然の流れと言えよう。

しかしまだ手はある。ベイルがリーガ優勝&CL連覇に大きく貢献した場合は、サポーターも黙らざるをえないだろう。当然フロントも移籍させる訳にはいかず、BBCを継続する事となる。今のレアルと同じく結果で欠点を覆い隠せるのか。ベイルもまた不安定なバランスの上に立っている。