Foot ball Drunker 〔38〕visiting 『 Raiffeisen Arena』パッシング/オーストリア


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アウトグリルは以前、ローマのテルミニ駅店に入りパスタとサラダを皿に盛った。ドイツならばハム・ソーセージにじゃがいもとビールがあれば2~3日は飽きない。今回はオーストリアなので銘柄はゲッサー。
ちなみにライファイゼンと肩を並べるメガバンクのオーストリア銀行は、2005年からウニクレディト・グループ(本社ミラノ)の傘下にある。イタリアの企業が中東欧市場を開拓しようとするならばウイーンを避けては通れない。


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プラハからやってきた若き異邦人たち

NVアリーナでのスラヴィア戦は4-3で勝利、されどアウェーでの借金が多すぎて敗退。2試合で7失点と守備が崩壊。このシーズンは、守備の大黒柱ペタル・フィリポヴィッチ:Petar Filipović 【1990年9月14日】が10月に離脱。4月まで復帰に時間を要した。ドイツのハンブルク出身、名前が示すとおりクロアチアとの二重国籍。現在はキプロスリーグでプレーしている。
スラヴィア・プラハで注目したのは、ダブルボランチの一角。ウクライナ人のマクシム・タロヴェロフ:Maksym Taloverov【2000年6月28日生】。196センチの長身が最終ラインの前で壁を築き攻撃の芽を積む。その実力を目の当たりにしてから約一年を経て今年2月LASKリンツにレンタル。このスラヴィア戦は、後半から中村敬斗:Keito Nakamura【2000年7月28日生】もピッチに登場する。

リンツを下したスラヴィア・プラハだが準々決勝でロッテルダム・フェイノールトに敗れる。スラヴィア攻撃陣の前に立ちはだかったのは前年(21年)までリンツで主将章を巻いていたゲアノット・トラウナー。U15から白黒縦縞のウェアを着て2010年にトップデビューした生え抜きが古巣の敵討ちで2試合フル出場。
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昨季リンツの両翼で羽ばたいたのが中村とプラハからリンツへ貸し出されているモゼス・ウソー:Moses Usor【2002年2月5日生】(写真右端)。22年4月にナイジェリア・ラゴスの36ライオンズから20歳のウインガーを獲得したスラヴィア・プラハ。今季は買取りオプション付きで年内までレンタルを延長している。

さて明日は、カナダ代表戦。注目されるのはスタメン起用が予想される中村と南野拓実:Takumi Minamino【1995年1月16日生】の連携。オーストラリアで研鑽を磨いた二人が活躍すれば同国のメディアも取り上げるはず。

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